要約
- インターネットソサエティの付属定款は、3名以上15名以下の投票権を持つ受託者からなる理事会を規定し、議席は組織会員選出4、章選出4、IETF任命4、理事会任命最大3(三分の二多数)に分割されている。
- 個人会員は同法人に関する議決権を持たず、受託者を選挙できるのは組織会員のみである。
- 定款の修正には在任受託者の少なくとも五分の四の賛成が必要であり、コロンビア特別区非営利法人法上会員承認が必要な場合は組織会員に理事会承認済み修正案の批准が要請される。
- 一方、ISOCはWSIS+20の場でインターネットの意思決定が「開かれ、透明で、包括的で、説明責任のある」ものであるべきだと求めている。
- 本稿は「偽善」を主張するのではなく、両方の事実をISOC自身の文書に帰属させ、その緊張が何を意味するかを検討する。
統治文書が実際に定めること
ISOCの付属定款のページは「2025年11月9日の理事会決議による修正版」の見出しを掲げている。法人の運営は理事会に委ねられており、受託者の上限は2期連続、かつ7回の連続した総会を超える在任の上限があり、受託者は在任受託者三分の二の議決によって理由の有無を問わず解任できる。受託者選出手続は定款を補足するもので、組織会員が締切日までに会費を支払った場合にのみ選挙権を持ち、適格会員名簿はISOCのCFOが認証する。
受託者の信託義務はコロンビア特別区非営利法人法(2010年)および関連判例に準拠し、注意・忠実・服従の義務は選挙または任命を行った構成員グループではなく、ISOC全体に対して負うと明記されている。
WSIS+20で求める説明責任
2025年6月の提言文書「A Pivotal Moment for Global Digital Cooperation」でISOCは、インターネットに関する意思決定が開かれ、透明で、包括的で、説明責任のあるものになるよう求め、マルチステークホルダー・ガバナンスへの再コミットと、IGFの持続可能な資金を伴う新しい任務を掲げた。2025年10月3日のゼロ草案分析ではWSISコミットメントを「交渉不能」と位置づけ、インターネットガバナンスが恒久的にマルチステークホルダーであることを加盟国に確認させ、IGFを国連の恒久的フォーラムとすることを求めた。2025年11月18日のRev.1分析では、WSISアクションライン実装の説明責任の強化を歓迎し、ISOCなど既存の資金提供者を含む明確で持続可能なIGF資金経路を主張した。
タイムラインでは、ゼロ草案(2025年8月29日)、協議(10月13〜14日)、第二次準備会合(10月15日)、非公式交渉(10〜11月)、草案成果文書(11月)、国連総会ハイレベル会合(12月16〜17日)が示されている。本稿執筆時点でHLMは終了しているが、本稿の保持する情報源には最終成果文書は含まれない。
緊張の読み方
ISOCの外部的主張と内部構造は、どちらもISOC自身の文書から来る。内部的には、議決権は組織会員に集中し、個人に属さず、修正権は理事会に属する。外部的には、ISOCはもっと包括的で説明責任のある多国間プロセスを求める。この緊張は解釈上の問いであり、偽善の断定ではなく、構成員への説明責任の内部モデルと、国際的プロセスで求められる説明責任の外部モデルとがどう調和するかの問いである。2025年11月9日の修正が会員投票や受託者構成に関わる規定を変更したかどうかは、公表された差分がないため未解決の問いとして残る。
出典
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