Summary

  • 2026年4〜6月期のモバイルデータ通信量は84,424ペタバイトとなり、前四半期から8.30%増えた。同じ期間に、GB当たりの平均収入実現額は5.07%下がり、7.13ルピーとなった。
  • 無線サービスの月間ARPUは1.19%増の187.12ルピーだった。ただし別の指標であり、データ料金、利益率、世帯の請求額を示すものではない。

分析

通信量と単位当たり収入は別の動き

TRAIの四半期報告を読むと、無線データ通信量は1〜3月期の77,953ペタバイトから、4〜6月期の84,424ペタバイトへ増えている。無線データ加入者1人当たりの月間利用量も26.70GBから28.39GBに上がった。一方、データ1GB当たりの平均収入実現額は7.51ルピーから7.13ルピーへ下がった。

公表された集計値では、ネットワークが運ぶデータは増えたが、1GBに対応する平均収入は小さくなった。これだけでデータ事業全体の収入が減ったとは言えない。報告書は単位収入が下がった理由を分解しておらず、特定の事業者が料金を引き下げたことも示していない。

データ容量を増やしたプラン、加入者や通信量の構成変化、低い単位収入をもたらす利用の増加などが考えられる。しかし、いずれも追加データで確かめるべき仮説だ。通信量の増加はデジタル利用の拡大と両立するが、追加の1GBが従来と同じ収入を生む保証にはならない。

ARPUは別のものを測る

無線サービスの月間ARPUは184.91ルピーから187.12ルピーに上がり、前四半期比で1.19%、前年同期比で3.11%増えた。ARPUは無線サービスの平均収入を加入者数に結び付ける指標だ。1GB当たりの収入実現額は、報告収入とデータ量の関係を示す。プランや利用の構成が変われば、片方が上がり、もう片方が下がることはあり得る。

TRAIは無線サービスの月間平均通話時間が959分から933分へ2.65%減ったとも報告した。データ利用の伸びと並べて読むことはできるが、音声がデータに置き換わった証拠にはならない。同じ利用者を追跡したデータは報告書にない。

期間の違いにも注意したい。報告書は10月12日公表だが、対象は6月30日までの四半期だ。TRAIは数値の大部分がサービス提供事業者からの情報に基づき、保証を行わないと記している。規制当局が公表した業界指標であり、監査済みの利益や顧客調査ではない。

数字だけでは分からないこと

1GB当たりの収入実現額は、公示料金でも世帯の請求額でも、単位コストや利益率でもない。プランには複数のサービスが含まれ、実際の支払額は契約内容や使い方で変わる。コスト、設備投資、品質を同じ基準で比べなければ、単位収入の低下が持続可能か、サービスに不利益を与えるかは判断できない。

確認できるのは、同じ四半期に通信量が増え、1GB当たりの平均収入が下がり、無線ARPUは少し上がったという範囲だ。原因を特定するには、事業者別・サービス地域別の内訳に加え、通信量、データ収入、稼働中の加入者、プラン構成、ネットワーク費用、品質を一貫した基準で照合する必要がある。

出典