Summary
- RIPE NCCの個人情報保護声明に加わった第2.5節は、番号資源の登録・割り当て記録を登録中だけでなく返却・移転後も保存すると述べる。その履歴に固定の保存終了日は示していない。
- 同節はオランダ税法に基づく財務・管理記録に通常7年という例を挙げる。資源履歴には権利移転の検証、紛争、法的請求、安全対策という別の判断基準がある。理事会は9月に新節を承認した。
アドレスブロックを移転しても、以前の割り当てを示す帳簿はRIPE NCCに残る。新たな第2.5節はその理由を明文化した。地域インターネットレジストリとして、番号資源の管理の連鎖を後から確かめられる状態に保つ必要があるという。登録・割り当て記録は資源が登録されている間に加え、返却または移転された後も保存される。現在の保有者が変わっても、そこに至る経路は登録機関が保持する。
第195回理事会の議事録は、改訂の目的をはっきり示している。法務責任者は、新節が保存期間をどう決めるかについて透明性を高めるものだと説明した。理事会は全会一致で承認した。公開された条文は保存の判断材料を列挙するが、移転済み資源の履歴について「何年後に終える」とは書いていない。
同じ条文に具体的な年数が全くないわけではない。オランダ税法上の財務・管理記録については、一般に7年という例がある。資源の履歴は別だ。過去の割り当てを証明し、登録をめぐる紛争を解決し、法的請求に対応する必要が挙げられる。詐欺、資源の乗っ取り、悪用の防止や調査も保存理由になり得る。会計書類の年数をアドレスの履歴に当てはめれば、この区別を消してしまう。
対象は資源記録だけではない。メーリングリストの投稿やイベント参加者の一覧は、公開討論に役立つ間は保存され、削除を求める道もある。会員やエンドユーザー、担当者とのサービス関係が続く期間も考慮する。RIPE NCCは保有データを定期的に見直し、根拠がすべてなくなれば個人情報を削除または匿名化するとしている。本人は自分の状況に適用される期間を問い合わせられる。
次に必要なのは、記録の中身を分けた表だ。旧割り当てが残る理由は分かったが、その履歴に含まれる個人情報のどの項目が移転後も必要なのかは公開されていない。項目別の保存・削除基準が示されれば、所有の経緯を証明する必要と、個人の詳細を残す必要の境界が見える。いまは履歴を管理する機関が、その履歴の寿命も判断している。
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