要約

  • Registro.brでは、owner-c が組織情報を変更し、番号資源に関する他の連絡先を指定できる。
  • 経路、abuse、技術の連絡先は別々に定義されるため、owner-cだけでは実運用やBGP制御を証明できない。

登録システム内の権限

重要な動詞は「管理する」だ。Registro.brによれば、管理連絡先は組織情報と割り当て済み番号資源の連絡先を変更できる。現在のowner-cは資源管理システムで他の連絡先も指定する。古いアカウントや侵害されたアカウントが公開責任図をゆがめ得るため、これは実質的な権限である。

一方、その対象は登録システムだ。記録と役割の割り当てを管理する権限であり、記録が表すすべての実務を同じ担当者が担うことを意味しない。

分かれた役割には分かれた意味がある

公式資料はrouting-c、abuse-c、tech-cを区別する。経路担当はWhoisに表示されるトランジット情報を登録できる。abuse担当はASNが広報する資源に関する通報を受けて調整する。技術担当にはIPブロック管理という別の機能がある。

同じ人が複数の役割を持つことはある。しかし各役割は、それぞれのフィールドと現在の証拠で確かめなければならない。他の担当を指定できることは、その実務を行っている証拠ではない。

owner-cから分からないこと

このフィールドは、ルーターの認証情報、観測されたBGP起点、上流トランジット、サービス到達性を示さない。アカウント保有者が現在も組織に所属するか、連絡に応答するか、法的・受益的所有者かも確定しない。

運用、応答、所有権の主張には、それぞれに適した独立証拠が要る。LACNICがディレクトリ、IRR、RPKIを別のサービスとして示すように、分析も分離を保ち、管理連絡先を別の証拠面の代用にしてはならない。

検証可能な書き方

照会対象、owner-cの正確な値、サービス、取得時刻を保存する。その上で「観測時点で、この登録記録は当該連絡先を、組織情報と資源連絡先の割り当てに関する管理権限者として示していた」と書く。

それ以上の結論には第二の証拠面が必要だ。公開記録を変更できる者と、その背後でパケットを運ぶ者は同一とは限らない。

出典