Summary
- LACNIC が10月19日の MiLACNIC 講習で示した ASPA、委任型 RPKI、セキュリティー報告には、会員の入口に関する但し書きがある。ブラジルの組織は異なる NIR プラットフォームを使うため、講習で示した資料は利用できないという。
- メキシコについて明記された互換性は RPKI と報告の二つのモジュールに限られる。公式スライドは、管理者権限、二要素認証、通知、ASPA の誤設定まで示している。
公式プログラムの末尾に、製品発表の主語を変える一文がある。MiLACNIC の新しいルーティング保護機能と CSIRT のセキュリティーモジュールを紹介した後、LACNIC はブラジルの組織には講習で示す資料を提供できないと記す。理由は NIR が別のプラットフォームを使うためだ。メキシコには RPKI と報告モジュールの互換性を記す。一つの地域レジストリでも、会員が同じ画面を開くわけではない。
ASPA は AS が正規のトランジット事業者を宣言する仕組みで、経路の関係が宣言と合うかを調べる手掛かりになる。委任型 RPKI では、LACNIC が親 CA となり、組織が子 CA の秘密鍵と ROA、ASPA の署名オブジェクトを管理する。セキュリティーモジュールは、事件に関係した番号資源の情報を受け取る。どれも「使える」という発表だけでは完結しない。どの会員が、どの入口から、どの権限で操作できるかが実務上の条件になる。
20ページの講習資料は、その条件を具体的に見せる。共同管理者の追加と削除は管理者だけが行える。共同管理者は連絡先の編集と新たな共同管理者の追加を除いて、管理者と同様の権限を得る。少なくとも一つの二要素認証が必須で、TOTP、バックアップコード、SMS の扱いが説明される。新しい ROA やパスワード変更、GeoFeed 編集の通知は利用者ごとに選ぶ。電子メール、アプリ、SMS、Slack、Webhook、WhatsApp など、配信経路も複数ある。
ASPA のスライドは、BGP セッションがあるだけで IXP のピアや顧客をトランジット事業者に入れてはいけないと釘を刺す。現役の事業者を漏らさず、契約が終わった事業者を残さないことも求める。したがって入口の違いは飾りではない。宣言を作成し、間違いを直し、変更を知る手段に直結する。
ブラジルに関する但し書きから、現地の RPKI や ASPA が存在しないとは言えない。NIC.br 側の機能と実際の操作経路は、同機関の一次資料で別に確認する必要がある。メキシコの互換性も指定された二つのモジュールの話であり、権限や通知を含む全機能の同一性を保証する文ではない。地域共通の発表を読むなら、適用範囲まで読むべきだ。
LACNIC が示すべき次の資料は、華やかな機能一覧より地味な表かもしれない。直接会員、ブラジルの NIR 会員、メキシコの NIR 会員について、ASPA、委任型 CA、報告機能の入口と権限を日付付きで並べる表だ。ネットワーク事業者には、その表の方が「地域で提供開始」という見出しより役に立つ。
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