要約

  • LACNIC Blogは、ドミニカ共和国のIPv4プレフィックスを測定し、ルーティングループの可能性と整合する転送パターンを少なくとも138件報告した。最初の分類はAS内24件、AS間14件、未分類100件だった。
  • プライベートアドレスの循環区間に入る直前の最後の公開ホップと宛先プレフィックスが同じASNならAS内とする別規則では、AS内が83件、未分類が41件となる。59件の差は公表値から導けるが、個別の59件として列挙されたものではない。

分析

138は、確認済みのルーター故障数ではない。Wilson Ramírezが10月8日に掲載した記事は、tracerouteで反復する周期的なホップ列を、ループの可能性を示すパターンとして扱う。観測されたアドレスの間をパケットが繰り返し往復しても、それだけでは原因、機器の責任、利用者の通信断までは確定しない。

測定対象は、ドミニカ共和国に登録された197のASが広報する1,476個のIPv4プレフィックスだった。各プレフィックス内の少なくとも40アドレスにICMPプローブを送り、少なくとも1つのICMP Time Exceeded応答があれば、その応答アドレスを記録して同じプレフィックス内から別の宛先を選んだ。追加tracerouteの対象は234アドレス。記事はRIPE Atlasのプローブ60205(AS6400、Claro Dominicana)と32174(AS267705)を観測点に挙げる。ICMPとTCPのtraceroute、NetKitBoxとDNS-checkerを使う独自チェック、異なる時刻での再測定も行ったという。

最初の分類には、測定だけでは越えられない境界が表れている。24件は同一AS内、14件はAS間とされた。残る100件では、反復区間にプライベートアドレスが含まれるか、中間ホップのタイムアウトでASを確実に特定できなかった。別規則は、見えない区間の前後にある2つの公開情報を使う。プライベート区間直前の最後の公開ホップと宛先プレフィックスのASNが一致すれば、AS内に分類する。これにより83件となり、41件は未分類のまま残る。

公表された集計値からは59件が分類間を移ったと分かる一方、AS間の14件は変わらない。ただし、隠れたプライベートルーターを直接特定したという意味ではない。最後に見えるホップと宛先プレフィックスのASNが同じなら、ループが同じAS内にあるという仮説は立つ。それでも、各隠れたホップの管理主体は分からない。推定によって未分類を減らす規則であり、その推定自体が結果の一部になる。

記事はループ形状をPing-Pong、Circuit、Unclassifiedにも分類し、本文では比率を示さずPing-Pongが多数と述べる。引用されたRIPE Atlas測定IDのうち5件は今も公開結果を取得でき、代表的な反復ホップを確認できる。しかし、個別例だけでは138件の合計や国内での頻度は再現できない。LACNIC Blogは、寄稿者の見解がLACNICの公式見解とは限らないとも明記している。

運用者にとっての問いは、138を国内の障害率とみなせるかではない。記事はAS別・プレフィックス別の発生率を計算する分母を示していない。重要なのは、調査依頼が直接ASNに結び付くホップ、タイムアウトを含むトレース、あるいは最後の公開ホップに基づく広い推定のどれに依存しているかだ。証拠の強さが違い、分類規則によって問題の所在の見え方も変わる。

出典