要約

  • Jordi Palet MartinezによるLAC-2026-6第1版は、政策の議論、合意判断、公開フォーラム、最終意見募集、理事会判断を「提案の版」に結び付ける。提案者は用語の明確化と説明する。
  • LACNIC職員は、PDPの対象は提案で、版は変遷の記録だと反論する。版を比較して議論の十分さやフォーラムでの再審議を決める議長の職務を、新文言が奪うという。

一番分かりやすい変更は最後にある。現行の政策策定手続では理事会が「提案を批准する」。改訂案は「提案の版を受け入れる」に変える。否決した場合は新しい提案または版の提出を求められる。理事会が扱うのは議論を経た一つの提案か、番号の付いた一つの文書か。この違いが途中の手続にも及ぶ。

提案者Palet Martinezは実際の記録との食い違いを挙げる。現行文は「提案」と書きながら実務ではその版を指す場合があるという。また政策システムは審査より先に識別番号を自動発行するのに、規程の順序は逆だ。議論期間を再開するには、文章が変わらなくてもシステム上は新しい版を作る必要がある、と説明する。これらは検証できる実務上の問題だ。

だが修正は番号の順番にとどまらない。第3.1節は政策メーリングリストの議論対象を版に改める。第3.2.1節と第3.2.4節では、議長が版について合意を判断し、公開フォーラムにかける版を選び、最低8週間の議論と4週間の最終意見募集を扱う。第3.5節はフォーラム、第3.6節は理事会の判断対象を版にする。全ての関門に同じ名詞が置かれる。

LACNIC職員は提案ページの公式コメントで異議を示した。提案は議論から内容を取り込みながら進み、版はその履歴を追う道具だとする。理事会が批准または否決するのは、最終段階に達した提案だ。議長は版の差を見て議論が十分か、フォーラムの時間を再び割くべきかを判断する。職員は今回の文言がその機能をなくすと明記した。ページに職員の勧告なし、システムへの影響なしと記載されていても、この異議は残る。

現行PDPでは、すでにフォーラムで扱った提案の新版を再度取り上げるかは議長が決める。変更の大きさとメーリングリストでの議論を考慮するためだ。システムが新版を作ることと、議長が討論の質を判断することは別の動作である。案が「明確化」を目指すなら、その境界を新しい条文にも残す必要がある。

公式一覧では第1版は2026年9月25日から11月20日まで議論中で、次は初回の合意評価だ。10月21日のLACNIC 46でも提示された。議長が職員の異議にどう答えるかが、次の実際の判断になる。

出典