Summary

  • ARIN 58のルーティング安全報告では、5地域のRPKI保管庫にあるASPAを計3389件と示す。内訳はRIPE NCC 2081件、ARIN 685件、APNIC 471件、LACNIC 152件、AFRINIC 0件だ。
  • ARINは2026年末までに5つのRIRすべてがASPAを作成できるようになると見込む。署名済みオブジェクトの数とBGP経路の検証運用は別の段階にある。

ARIN 58の資料では、最後の棒に「0」とだけ書かれている。RIPE NCCの2081件からARINの685件、APNICの471件、LACNICの152件を経て、AFRINICはゼロ。合計は3389件だ。同じページでARINは、年末までに全5RIRがASPAの作成を支援すると予測している。目標の横に現在地を描いたため、差が一段と鮮明になった。

ASPAはAS番号の保有者が正当な上流事業者のAS番号を署名して示す仕組みだ。ARINの案内には作成、確認、変更の手順がある。RIPE NCCの技術文書は、その後に検証ソフトが署名済みオブジェクトを集め、ルーターがAS経路を評価する流れを示す。保管庫に宣言を置くことと、その宣言で不自然な経路を止めることは、担当者も作業も違う。

棒グラフが数えるのはASPAオブジェクトであり、各地域のAS保有者に対する普及率ではない。分母も、このグラフ固有の採集時刻も示されていない。AFRINICのゼロはARINが示した時点のオブジェクト数で、作成機能の有無まで決める数字ではない。それでも一地域が全体の過半を大きく占める事実は、共通サービスの歩幅が異なることを物語る。

責任の受け渡しは四段階だ。RIRが作成口を用意し、保有者が上流を正確に列挙し、検証ソフトが読み込み、運用者がルーターに判断させる。ARINの表は最初に見える署名の偏りを示した。次の表には、実際に使われた経路検証を載せてほしい。