Summary

  • APNICの11月2日付移転ファイルには、2022年4月から2026年10月までに NIXI/YOTTA へ向かう RESOURCE_TRANSFER が21行ある。送り手の表記は20種類の NIXI/...。移ったIPv4は重ならない27範囲、計2万5600アドレスだ。
  • その27範囲をAPNICのRDAPで個別に調べると、現在の名前はすべて YOTTA で、両端のアドレスも移転行と一致する。共通の NIXI/ だけで集計すると、送り手の違いと資源の個数が見えなくなる。

斜線の手前で読むのをやめると、台帳は急に単調になる。APNICの公式移転ファイルには NIXI/YOTTA という受け手が21回現れ、送り手も NIXI/ で始まる。だが斜線の後ろには SUPERPHONEENTERPRISE、SPACENETINDIA-IN、TRACKNET、APEXNETW などの別々の文字列がある。最初の行は2022年4月20日、最新は2026年10月26日。四年半にわたる履歴を「NIXI間の移動」と一言にすれば、公開された送り手の欄を捨てることになる。

数字も三段に分けたい。移転行は21だが、送り手の完全な表記は20種類。NIXI/SPACENETINDIA-IN が二度出るからだ。年ごとの行数は2022年が3、2023年が7、2024年が5、2025年が4、2026年が2。すべて RESOURCE_TRANSFER で、出発・到着のRIRはどちらもAPNIC、国コードは両側とも IN。APNICの移転案内は資源移転を法人間の移動と説明し、Whoisの更新を伴うとする。ただしこのJSONには、各末尾表記を個別の法人番号へ結び付ける欄がない。その対応表があれば、20種類の表記が何社を指すかまで確かめられる。

さらに一行が一範囲とは限らない。21行に入っているIPv4範囲は27個で、互いに重ならない。内訳は1024アドレスの/22が24個、256アドレスの/24が2個、512アドレスの/23が1個。合計2万5600アドレスになる。行だけ数えれば範囲を6個見落とす。27個の開始アドレスをRDAPで照会すると、返ってきた各範囲の両端は転送対象と一致し、現在の名前はすべて YOTTA だった。2026年10月の/22、同年5月の/22、2022年4月の/22でも確認できる。

最後の行を取り出すと、制度の厚みが見える。2026年10月26日04:45:32 UTC、NIXI/APEXNETW は 103.110.12.0–103.110.15.255 を NIXI/YOTTA に移した。5月15日には NIXI/TRACKNET から別の/22が同じ受け手へ移っている。受け手の文字列は同じでも、送り手と対象の数字はそれぞれ固有だ。

APNICのNIR案内は、インドのIRINNを含む七つの国内インターネットレジストリを挙げる。NIRには独自の会員がおり、地域の方針に従って資源を登録する。運用方針もその管理層を説明する。移転ファイルの NIXI/ は公開された表記そのものだ。いま各資源を探すRDAPでは、検査した27範囲の名前が YOTTA と出る。国内登録の層を意識すると、同じ接頭辞に隠れた複数の送り手を読み飛ばさずに済む。