要約

  • APNICは自組織の登録データ分析を9月に開始し、IRINNとCNNICの初期審査は各機関との確認段階に移ったと説明した。
  • IDNICの未審査だった5年分は引き続き審査中で、今回の報告に調査結果や違反の確認は記されていない。

審査対象にAPNIC自身の登録データが加わる

APNICが10月12日に公表した第3四半期の更新は、新たな段階を示している。同組織は9月、自らの登録データの分析を始めた。プログラムでは、APNICと各国別インターネットレジストリ(NIR)が約10年間に行ったIPv4の割り振りや移転を、適用されるアドレスポリシーに照らして確認する。今回の発表が伝えるのは作業の進み具合であり、審査の結論ではない。

二つのNIRでは初期データ分析が終わった。APNICによると、IRINNとCNNICの初期審査が完了した。IRINNの結果は9月にIRINNとインドのインターネット交換事業者NIXIへ渡した。CNNICの結果は10月に共有する予定だという。初期審査の完了と、NIR側の結果確認や後続対応の完了は別の節目だ。

一方、IDNICの審査は続く。最初の割り振り審査から漏れていた5年分のデータが対象となる。APNICはVNNIC、IDNIC、そして新たにIRINNとともに結果を評価し、誤検知を除く作業を進めていると説明した。TWNIC、KRNIC、JPNICの審査は完了したとしている。

第2四半期の報告では、IRINNとCNNICの初期審査は進行中で、APNIC自身のデータ分析は第3四半期に予定されていた。今回の更新はこの進展を記録するが、案件数、実質的な審査結果、確認済みのポリシー違反は公表していない。審査で疑問が出たことだけで違反が確定するわけではない。

APNICは2026年末までに審査を終えるか、NIRに確認・是正のため引き渡すことを目指す。プログラムの終了と結果公表は2027年初めを見込む一方、一部の是正はその後も続く可能性がある。第3四半期の更新が現状を示し、第2四半期の更新は従来の予定を、プログラムの説明はより広い活動範囲を確認できる。

出典

APNICの2026年第3四半期更新が現在の段階を示し、第2四半期の更新は従来の予定を、プログラムの説明は審査範囲を確認できる。過去の経緯として2025年第3四半期の更新、第4四半期の更新、2025年年次報告書も参照した。2025年資料は背景情報であり、現在の進捗は2026年の更新に基づく。