要約
- AFRINICの11月3日付の保管済み拡張原本には、利用可能な
2001:43fc:9800::/37が一行ある。11月4日付原本では、それがF36F3EF6向けの割り当て済み/48と、利用可能な十一の区間に置き換わった。十二の区間は重複せず、まとめると元の/37に戻る。IPv6集計は9,455行から9,466行に変化した。AFRINICの形式説明によれば、集計値は記録行数であり、資源の総量ではない。 - 新しい原本には、同じコードで
AS329844の割り振りと102.200.180.0/23の割り当ても載る。ASN、IPv4、IPv6、組織のRDAPはWHIZMO LIMITEDを示す。RIPE NCC RISの11月4日00時UTCの観測では、正確なIPv4 /23はフルテーブルピア322中0、IPv6 /48は313中0だった。
増えたのは区切り線
新たな/48の隣には2001:43fc:9801::/48が空きとして残る。次は2001:43fc:9802::/47、その後も空き区間が倍々の大きさで並び、最後は2001:43fc:9c00::/38に至る。十一の余りと一つの割り当てをIPv6の数値として検算すると、重なりも欠落もなく旧/37を埋める。AFRINICが新しいアドレス空間を生み出したのではなく、既存の広い枠に細かな境界を引いた。
集計行の増加も同じ算術で説明できる。もとの一行が十二行になったので、差は十一行。AFRINICの形式説明はこの数字が行数だと明記している。ところが見出しに「IPv6が十一増」とだけ書けば、十一件の新規配分があったように見えてしまう。帳簿の行と実際の割り当てを同じ単位にするほど、機関の活動量は大きく見える。
受け手は統計コードだけから推測する必要がない。ASN、IPv4 /23、IPv6 /48の正確なRDAPはいずれもORG-WL14-AFRINICを参照し、その組織記録はWHIZMO LIMITEDだ。ASNの登録時刻は11月2日09時08分UTC、IPv6 /48は同日08時58分、IPv4 /23は翌3日06時55分。元の統計行の日付もASNとIPv6が2日、IPv4が3日である。三種類の資源が段階を踏んで登録されたことが分かる。
ネットワークの時計は別にある。4日00時UTCにRISが見た正確な二つの経路は、前述のピア集合ではどちらもゼロだった。後日の観測や運用者の変更記録があれば、実際に広告が見え始めた時期を確かめられる。経路の有無とは独立に、/37が一つの割り当てと十一の空き区間へ分割された事実は動かない。
同じ日次差分にはAS328472と102.67.172.0/22の予約扱いへの変更もある。そのRDAPとの状態差は別の記事で扱った。今回の焦点は別の罠だ。行数を成果の単位にした瞬間、ひとつの配分が十一の実績に化ける。
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