要約

  • Draft 1(AFPUB-2016-V4-001-DRAFT-01)は、第1段階の1件当たり上限を/15、すなわち131,072個のIPv4アドレスに縮小し、非予約のFinal /8が/11、すなわち2,097,152個以下になったところで第2段階へ移る配分案だった。これは著者らが従来の第1段階上限として説明した/13の4分の1である。
  • 第2段階では、重要インフラ向け/16、AFRINICからIPv4を受けたことのない新規LIR・End-User向け/14、予見できない将来用途向け/13という異なる入口を構想した。ただし前二者は「最後の/11から」、後者は「Final /8から」と記され、正確なプレフィックスも相互の非重複も示されていない。三枠を同じ/11から機械的に引くことはできない。
  • 90%利用、IPv6資源の保有または同時申請、申請者区分、予約枠ごとの上限は、限られた在庫を引き延ばす合理性を持ち得る。一方、測定日、断片化した保有の数え方、審査時間、訂正・再検討の手順が見えなければ、上限を小さくするほど申請回数と裁量への接触回数が増える。
  • AFRINICの正当な役割は、番号資源の記録を一意で正確かつ運用に役立つ状態に保つ民間の技術的記録管理者・調整者である。提案、契約、サービス地域、メーリングリストでの協議は、アドレスの所有権、アフリカに対する主権、規制権、警察権、処罰・没収・裁判の権限を生まない。

一通の草案が変えようとしたもの

Draft 1の核心は、枯渇という抽象語ではなく、具体的な順番と単位にある。著者らが説明した従来のSoft Landingは二段階で、第1段階の上限が/13、第2段階は上限/22・下限/24だった。既存と新規のLIRまたはEnd-Userを分けず、IPv6展開を条件にしていなかったというのが、草案自身による基準線の記述である。ここで注意すべきなのは、この記述を2011年の制度全体について独立に検証された逐条対照表として扱わないことだ。確認できるのは、Draft 1の著者たちが、変更対象をそのように定義したという範囲までである。

その基準線に対してDraft 1が持ち込んだのは、四つの変更だった。第1段階の最大配分を小さくすること、枯渇局面のIPv4申請にIPv6資源を結び付けること、重要インフラと初回申請者のために用途別の予約枠を置くこと、そして明示的な最小サイズをなくすことである。この四点は相互に作用する。上限を下げれば一度に取り出される量は減るが、同じ需要を満たすための再申請は増え得る。最小サイズを外せば小口需要に合わせやすくなる一方、配分単位のばらつきや事務件数は増え得る。予約枠は一般需要から容量を隔離し、IPv6要件と90%利用要件は入口で申請者を選別する。

だから、これは単なる技術仕様の差し替えではない。希少な在庫に対して、量、時間、資格、用途をどう結び付けるかという取引条件の再設計である。大規模な既存需要に一度で応える余地を縮める代わりに、将来の意思決定回数を増やし、初めて番号資源を必要とする組織や共通基盤のための余白を残そうとした。善意に読めば、最後の在庫を早い者勝ちで大口需要に吸い尽くされないための設計である。厳しく読めば、より多くの申請を記録管理者の判断面へ送り込み、記録の透明性が低いほど、同じ総量をめぐる裁量の機会を増やす設計でもある。

2月4日と2月9日を混同しない

文書上の時間軸は短いが、二つの日付を区別する必要がある。詳細欄は提出日を2016年2月4日と記す。一方、Draft 1の改訂履歴とAFRINICの保存された提案一覧は、Version 1がRPDメーリングリストへ掲載された日を2月9日と記録する。提出と公開は同じ制度行為ではない。前者の正確な時刻や経路は、この資料群からは確定できない。この記事が扱う公的に確認可能な節目は、2月9日の掲載である。

提案番号はAFPUB-2016-V4-001-DRAFT-01、版は1.0、状態は「Under Discussion」だった。既存のAFPUB-2010-v4-005を修正対象とし、廃止対象はないと表示された。著者としてWACRENのOmo Oaiya、Ubuntunet AllianceのJoe Kimaili、TRSのAlain P. Ainaが記載されている。しかし、この連名から各人の個別の動機、分担、後の見解を作ることはできない。

また、「Under Discussion」は採択でも施行でもない。2月9日以後に何が起きたかを、このDraft 1の意味に逆算してはならない。確認できる資料は、特定の申請が承認、拒否、遅延、取消しの対象になったことを何一つ示していない。したがって、ここで検討できるのは提案された配分構造の明瞭さと制度上の境界であって、その後の成否や効力ではない。