要約

  • 10月9日の正式任命は、候補者選定、暫定合意、議会承認という別々の段階を経た最終決定だ。
  • Comporti氏は11月1日に5年の任期を開始する。任期延長は一度可能だが、自動更新ではない。

7月の暫定合意だけでは、Carlo Comporti氏はEuropean Securities and Markets Authority(ESMA)の議長に就任していなかった。EU大使が候補者2人への面接後に同氏を支持する方向で一致しても、European Parliamentの承認とCouncil of the European Unionの正式決定が必要だった。理事会は10月9日に最後の手続きを終え、就任日は11月1日となった。

各段階の役割は異なる。ESMAのBoard of Supervisorsが候補者を2人に絞り、ESMAは5月にComporti氏とKaren Dortea Abelskov氏を公表した。選考では実績、技能、市場知識、金融監督・規制の経験が考慮されたとESMAは説明している。理事会によると、EU大使は7月に両候補者の面接を行った後、暫定合意した。European Parliamentが9月15日に任命を承認し、その後Council of the European Unionが正式に決定した。

Regulation (EU) No 1095/2010の第48条は、公開選考、Board of Supervisorsによる候補者リスト作成、European Parliamentの承認、Councilによる任命という順序を定める。議長は常勤の独立した専門職で、任期は5年、延長は一度まで可能だ。可能性は、延長が決まったことを意味しない。

議長には実務上の責任があるが、合議体の権限を代替するわけではない。第48条はBoard of Supervisorsの業務準備、会合の招集と議長役を定める。Management Boardの議題も準備するが、採択するのは同Boardだ。第49条は、議長がEU機関、政府その他の公的・民間主体から指示を受けない独立性を定めている。

今回の決定は、既存の法的枠組みに沿った人事任命である。それだけでESMAの監督方針が変わったとは言えず、7月の暫定合意を正式な任命とみなすこともできない。EU資本市場の監督構造を見直す別の提案は、独自の立法過程にある。

公表資料を追えば、誰が候補者を絞り、誰が承認し、どの機関が最終決定したかを区別できる。一方、引用した資料から投票者の動機や候補者間の優劣を推測することはできない。直近の節目は11月1日の交代であり、任期延長は将来の評価と決定に属する。

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