Summary
- ARIN-2023-1はBrian JonesとKaitlyn Pellakを担当者として記録し、IPv4の割り当てペースを制御していたNRPM 4.2.1.4「Slow Start」の廃止を求めた。ARIN職員は、この規則を2018年以降使っていないと確認した。
- 理事会は2024年6月3日に採択し、NRPM 2024.1は8月21日に発効した。現行の規則集では4.2.1.4が「[Retired]」となっている。
出勤簿に名前はあるのに、仕事は6年前に終わっている。ARINの「Slow Start」は、そんな規則だった。かつては自由に配分できるIPv4アドレスの在庫があり、その払い出し速度を抑える役目を果たした。約20年の勤続を経て、在庫の枯渇と移転制度の発展によって役割を失う。職員が最後に使ったのは2018年。それでも条文は規則集の席を立たなかった。
Brian JonesとKaitlyn Pellakが担当したARIN-2023-1は、その席を片づける提案だった。実質的な指示は短い。4.2.1.4を廃止する。政策記録は、Slow Startが長く有効だったことと、実務上は不要になっていたことを両方書いている。昔の必要性を認めたうえで現在の状態を明確にする。この順序が大事だ。
JonesはARIN 52で提案を紹介した。公開された議事録には、参加者からの率直な問いが残る。廃止すればIPv4の割り当て速度は変わるのか。Jonesは運用への影響を想定していないと述べ、ARINのJohn Sweetingも現行の利用場面はないと説明した。2023年11月の職員審査も、運用上の影響をゼロとし、必要な作業を公開文書の更新に絞った。
理事会が採択したのは2024年6月3日。ARINは同年8月21日に施行した。現在のNRPMには「[Retired]」とある。実務が変わってから文章が追いつくまで、6年かかった。
使われない規則を残すと、外から読む人はその効力を推測するしかない。申請者が知りたいのは、今日どんな条件で審査されるかだ。Jonesの仕事はIPv4の在庫を増やすものではない。規則集を、現場の正しい案内図に戻した。幽霊の除霊に必要だったのは、お札ではなく削除の一行だった。
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