要約

  • AGCOMはFiberCopの新たな卸価格案を審査し、前進を認めた一方、重要課題が残るとして承認しなかった。
  • 当局は提示価格の公正性を確かめるが、価格を自ら書く権限はない。次の案を作るのはFiberCopだ。

FiberCopの新しい価格表は、少し厄介な差し戻しを受けた。次に誰が動くべきかは示されたが、問題の数字や条項は公表されなかった。

イタリアの通信規制当局AGCOMは10月23日、FiberCopが提出した新しい卸価格案を審査したと発表した。改善は認めたものの、重要な課題が残っているため価格表を承認できないという。委員会は担当部局に結果を同社へ伝えるよう指示した。公表文は、どの価格や条項が問題なのかを明らかにしていない。

今回の核心は、AGCOMが自らの役割をどう説明したかにある。当局は価格を直接決められず、FiberCopが提案した価格が公正かつ合理的かを確認する。手続きの結論は、同社がその基準を満たす新しい案を自発的に提出するかどうかにかかる。仕組みと次の一手は、AGCOMの10月23日発表に明記されている。

役割分担は単なる形式ではない。FiberCopが卸条件を作り、AGCOMは公共性の基準で審査し、承認を拒める。決議58/26/CONSは、指定された固定網市場の卸アクセスに適用され、十分に詳しい技術・経済・手続き条件を求める。AGCOMはリストを修正付きで承認することもできる。3月に枠組みが決まり、1Bと2B市場の提案価格表の審査は4月23日に始まった。10月の時点でも、承認には至っていない。

卸アクセスの条件を前提に計画を立てる事業者にとって、審査中という事実自体は意味がある。提案された条件はまだ承認されていない。しかし、公表記録には試算に使える価格変更がない。問題が特定サービス、費用、割引、サービス水準、違約金のどれにあるのかも、再提出の日程も示されていない。空欄を推測で埋めれば、分析ではなく表計算ソフトを着た創作になる。

次に問うべきは、誰が手続きを進める責任を負うかだ。AGCOMは案が基準を満たさないと判断できるが、価格を自ら提示できないという。次の草案を握るのは規制対象のFiberCopだ。価格が公正で合理的だと当局を納得させる立証責任も同社にある。

役割が明確でも、市場が待たされることはある。発表には承認済みの価格表も、発効日も、日程もない。FiberCopが新案を提出し、AGCOMが承認または修正を決め、条件を公開した時点で初めて、目先の判断は変わる。それまでは審査が続き、次の一手は事業者が握っている。

一次資料:AGCOMの4月23日付審査開始通知と決議58/26/CONSの公式本文。