要約
- 10月27日の講演でHolterbachは、3つの小規模IXPのルートサーバーと、参加者が提供する60のBMPセッションを報告した。
- 質疑では1,500本のBGP接続と5万経路の例が出て、データを集める側の規模と公開範囲が焦点になった。
分析
Thomas HolterbachはRIPE 93で、IXPのどこからデータを受け取れば交換網の経路動作をより広く追えるのかを示した。bgproutes.ioを構築するネットワーク研究者として取り組む、具体的な公開データ収集の試みだ。RIPEの公式紹介によれば、ETH Zurichで2021年に博士号を取り、ストラスブール大学で博士研究員を務めた経歴を持つ。IXPは事業者が共有の交換網に接続し、ルートサーバーまたは直接のBGPセッションで経路を交換する場所だ。
10月27日時点で、彼は3つの小規模IXPがルートサーバーからBMPを出し、参加者からも60セッションを受け取っていると説明した。その観測から、参加者とルートサーバー間の約200セッション、さらに1,000を超える双方向ピアリング・セッションが見えるという。その数字が示すのは、講演時点でプロジェクトに接続された範囲だ。
この差を埋める手段が、BGP Monitoring Protocol(BMP)だ。通常のBGP収集セッションでは、収集先に広告された経路が中心になる。ルートサーバーを定期的に問い合わせる方法は、時点ごとの状態を返す。BMPなら、設定した段階の経路更新やピアの状態変化を連続して送れる。IETFのRFC 7854は、BGPセッションを監視し経路ビューを得るための標準としてBMPを定義している。
質問の焦点は、そのデータが増えたときに移った。Maria Matejkaは、1,500本のBGP接続がある交換網で、1つのピアが5万経路を取り込む想定を示した。接続がフラップすれば、更新の影響は複数のセッションへ広がりうる。Matejkaは負荷の大きさを示す仮定の例としてこの数字を挙げた。Holterbachは、BMPの量を処理しながら、保存と検索を速く保つことが最も難しい工程だと認めた。
公開範囲を決める権限も重要になる。Holterbachは、ルーター側で対象ピアを選べるほか、プラットフォーム側でも対象を除外できると説明した。データの共有にはIXPと参加ネットワークの同意が要る。どの情報を機微と考えるかを問われると、彼は運用者の要件をもっと聞きたいと答えた。BMPは観測の手段を広げるが、公開範囲は参加ネットワークが個別に決める。
bgproutes.ioのIXP Explorer説明は、ルートサーバーからの観測と参加者ルーターからの観測を分け、後者では双方向セッションも扱う。見えるプレフィックスの集計は日次更新で、より新しいデータにはAPIを使う。表示は実際に提供されたフィードに結びつき、新しい接続は収集と保存の仕事も増やす。
Holterbachはセキュリティ面の両義性にも触れた。経路が詳しく見えれば、攻撃者がポリシーを推測したり攻撃の結果を確かめたりできる。彼は、防御側の利点の方が大きく、より多くの観測があれば経路ハイジャックを収集地点から隠しにくくなると考えている。彼はこの利点が防御側に大きいと見ている。
公開資料にはフィードごとのデータ量と処理費用がなく、招待された運用者が参加を断ったかも示されていない;フィード別の履歴があれば、拡大を妨げるのが処理能力か公開条件かを判別できる。
出典
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