- SpaceX は9月13日、ケープカナベラルから O3b mPOWER 衛星11号機、12号機、13号機を打ち上げ、これにより全13機が軌道上にそろった
- 新たな3機は、軌道高度の引き上げ、初期化、ネットワーク統合を経て、2027年半ばまでに運用を開始する見通しだ
事実
SpaceX は9月13日、フロリダ州ケープカナベラルから、SES 向け O3b mPOWER 衛星の最後の3機を打ち上げた。Falcon 9 は現地時間午後2時49分、衛星11号機、12号機、13号機を搭載して Space Launch Complex 40 から離昇した。この打ち上げにより、O3b mPOWER 衛星群の全13機が軌道上にそろった。うち10機はすでに中軌道で稼働し、通信事業者、モビリティ事業者、政府などの顧客に接続サービスを提供している。
Boeing 製の3機は、まだ商用サービスを提供していない。SES は、軌道高度の引き上げ、初期化、ネットワークへの統合を経て、2027年半ばまでに運用を開始すると見込んでいる。O3b mPOWER はソフトウェア制御型の通信ペイロードを使用する。Boeing によると、これらの衛星はビームの方向と形状を制御し、需要の変化に応じて各地点への帯域幅配分を調整できる。9号機と10号機は今年に入って運用を開始した。
分析
今回の打ち上げで軌道への配備は完了したが、顧客が利用できる容量が直ちに増えるわけではない。SES はまず、各機を運用軌道へ移し、初期化したうえでネットワークに統合する必要がある。それまでは、サービスはすでに稼働している10機に引き続き依存する。
運用開始後は、追加の3機により、SES がシステム全体で配分できる容量が増える見込みだ。O3b mPOWER は特定の地点に帯域幅を振り向けられるため、顧客にとって有用な指標は単に軌道上の衛星数ではない。重要なのは、その顧客が必要とする場所で SES がどれだけの容量を提供できるかだ。
したがって、BTW の読者にとって運用上より重要な節目は2027年半ばだ。個別の経路や顧客にどれだけの追加容量が割り当てられるかを、SES は公表していない。実際の利点は、3機が運用を開始し、SES が追加容量の割り当てを始めた時点で、より明確になる。
今後の注目点
SES が11号機、12号機、13号機の商用運用開始を確認し、追加容量をどこに振り向けるかを明らかにするかに注目したい。顧客別または経路別の提供確約が示されれば、拡大した衛星群によって SES が実際に提供できる内容がどう変わるかが分かる。
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