要約

  • 10月23日のOfcom決定は、英国の領空と領海で航空機・船舶の移動衛星端末が使えるKu・Ka帯の上り周波数を拡大した。
  • 周波数政策は決定済みだが、既存ネットワーク免許の変更はまだ意見募集段階だ。Ofcomはヒースローを保護対象空港に加える案を示し、空港敷地内の運用には事前調整を求める。

飛行機のアンテナは、空を移動する無線局だ。船の衛星端末も同じである。乗客にはWi-Fiに見える。免許を扱う側には、決まった周波数を使い、他の無線業務との共存条件を守り、所在する国の管理を受ける送信設備に見える。

Ofcomは10月23日、移動地球局(ESIM)の認可範囲を広げる決定を出した。対象は静止軌道(GSO)と非静止軌道(NGSO)の衛星に接続する航空機・船舶の端末で、Ku・Ka帯の一部を使う。ただし、どの端末も同じ帯域を自由に使えるわけではない。たとえば12.75–13.25 GHzはGSO衛星と航空機・船舶のESIM向けに加わる。航空NGSOの上りには27.5–29.1 GHzと29.5–30 GHzが含まれるが、海事NGSOの帯域はより狭い。

この区分は技術そのものだ。航空機、船舶、GSO衛星、NGSOコンステレーションは同じ電波の車線を走らない。ITUのWRC-23決議が他の無線業務との共存条件を定め、Ofcomが英国の認可に組み込む。端末の種類、軌道、周波数、技術条件は一つの運用記録で結び付ける必要がある。

空港の境界はさらに具体的だ。同日付の一般通知でOfcomは、既存の地球局ネットワーク(ESN)免許にある保護空港の一覧へヒースローを加える変更を提案した。指定空港の敷地内で送信する局は、空港当局または民間航空局の事前同意を得る。Ofcomは可能なら空港へ直接連絡し、民間航空局は代替窓口にする案だ。

周波数政策の決定と、既存免許の書き換えは別の作業である。Ofcomは新しい周波数と共存条件を既存ESN免許へ反映する案を示した。免許保有者の意見提出期限は2026年12月14日17時、Ofcomは2027年1月の決定を見込む。通知によれば、既存免許はNGSOが9件、GSOが約60件。これはネットワーク免許の件数であり、航空機や機上端末の数ではない。

変更手続きの間も新規申請は受け付ける。期間中に発行された免許は、最終決定後に自動で変更される。国際的な周波数ルールが道を開き、英国免許が領域内の運用権限を仕上げる。

出典