要約

  • Ofcomは2026年10月30日、NGSO衛星ゲートウェイの申請で受信帯域の合計を送信帯域の合計以下に抑える条件を削除した。
  • 既存の免許保有者が受信帯域を増やすには、OfW564による変更申請が要る。干渉と競争への審査は残る。

衛星から多く受け取り、地上から少なく送り返す設計を、なぜ数字だけで門前払いするのか。Ofcomの3月版指針の第1.30段落は、ゲートウェイが受信する周波数帯域の総量を送信側以下にした申請を受け付ける、と記していた。ここで比べているのは免許で求める電波の幅だ。利用者のダウンロード速度や通信量を測った数字ではない。

Ofcomは10月30日の更新で、この条件を不要として撤回した。指針1.4の改訂履歴も第1.30段落の削除を明記する。ゲートウェイは衛星網とインターネットや専用網をつなぐ地上施設で、利用者端末を認めるネットワーク免許とは役割が違う。撤回の対象はゲートウェイの申請条件である。

既に免許を持つ施設の受信周波数が自動的に増えるわけではない。Ofcomは追加の受信帯域を望む事業者に、OfW564で免許変更を申請するよう案内している。新設の申請も同じ書式と設置資料を使う。審査では、国内で免許を得たNGSO網、公開中の申請、ITUに登録された特定の同一周波数地球局との共存を示さなければならない。競争への影響も見られる。通常はゲートウェイ案件ごとの公開意見募集を行わないが、場所や規模などが重大な問題を生めば実施できる。

古い計算式が消えた分、判断は実際の場所と電波環境に近づく。今回の更新は、この変更によって認められた個別案件を示していない。次に公表される変更後の免許と条件が、制度の効き目を示す。