要約

  • LACNIC は created をブロックのレコード作成日と定義し、変更日は changed で別に示す。
  • この値が確定するのは登録上の時系列であり、法人、契約、運用、経路の時系列ではない。

精密だが範囲の狭い日時

LACNIC が公開するデータ形式では、created はブロックのレコードが作成された日、changed はそのレコードが変更された日である。この区別により、あるオブジェクトが特定時点までに存在したことや、その後の更新順を監査できる。

ただし、秒まで示されても意味は広がらない。組織が長年活動した後にレコードが作られることも、別の資源を利用した後や管理システム移行時に作られることもある。作成日にルーター設定が投入され、利用者向けサービスが始まり、パケットが流れたとは限らない。

一つの応答にある複数の時計

現在の 45.6.248.0/22 に対する LACNIC RDAP 応答では、IP ネットワークの registration イベントが 2017-04-27T17:53:25Z と記録される。同じ応答はアドレス範囲、active 状態、登録者・連絡先、親ハンドル、申告された起点 ASN、逆引き委任チェックも別々に返す。

登録イベントはオブジェクトを日時付けし、状態は登録上の分類を示す。起点 ASN は申告情報で、委任チェックは別時点の DNS 観測である。どれも法人登記、ルーター設定、トラフィック測定、BGP コレクターの記録ではない。

主張ごとに証拠を選ぶ

法人設立には公的な法人登記、契約上の支配には契約と処理履歴、初回運用には当時の変更記録や計測が必要だ。BGP の初回可視性には過去のコレクター観測が必要で、その観測範囲にも限界がある。

Whois と RDAP の価値は、公開された登録証拠を提供する点にある。堅実な結論は「レコードがその時点に作成された」までである。それ以上の歴史は、独立した日時付き資料から組み立てなければならない。

出典