• Cloud Innovation は、選挙基準の不備と長年の運営不行届きを理由に、AFRINIC の解散を主導している。
  • 批判派は、ICANN が AFRINIC の指導部を掌握しようとし、マルチステークホルダープロセスを回避することで、アフリカの自立性を損なっていると主張している。

AFRINIC のガバナンス危機

AFRINIC(アフリカネットワーク情報センター)は深刻化する危機に直面している。同レジストリの選挙管理能力の欠如と選挙の中止は、強い懸念を呼んでいる。AFRINIC は「未確認の委任状紛争」を理由に選挙を中止し、有効票が排除される結果となった。批判派は、選挙基準が「非現実的」だったとし、AFRINIC のアフリカの IP リソース管理能力に疑問を呈している。

Cloud Innovation Ltd.(AFRINIC で 3 番目に大きなメンバー)は、同レジストリの解散を求める先頭に立った。同社は、AFRINIC の継続的な失敗がアフリカのデジタルインフラを損なっていると主張する。Cloud Innovation はこれを、アフリカのインターネット運営・政策にとって「必要なリセット」と見なしている。同社は、アフリカがデジタル世界での将来を確保するためには、地域の IP リソースを適切に管理する必要があると考えている。

関連記事:AFRINIC 選挙結果、ガバナンス違反により正当性が問われる
関連記事:AFRINIC 選挙:ECom メンバーが辞任を脅かす中、不正投票が発覚

ICANN の物議を醸す役割

一方、ICANN(インターネット割り当て番号・名前空間管理機構)もその関与により注目を集めている。批判派は、ICANN が AFRINIC の指導部を掌握しようとしたと主張する。この介入は、地域がデジタルリソースに対する権限を維持することを可能にしてきたアフリカの伝統的な「ボトムアップ」ガバナンスモデルを脅かすものである。

ICANN が最近推進する ICP-2 準拠文書は懸念を呼んでいる。マルチステークホルダープロセスを迂回することで、ICANN は地域インターネットレジストリを「承認取り消し」する権限を自身に与えた。この動きは地域の意思決定を損なう。一部のアフリカの利害関係者は、ICANN の行動を「密かな権力掌握」と見なし、地域の自立性が弱まることを懸念している。

AFRINIC の持続的な危機は、ICANN のような外部勢力がアフリカのインターネットリソースの将来に影響を与える複雑な状況を生み出している。AFRINIC が立ち直れなければ、多くの人々がこの地域には新たなアプローチが必要だと主張している。