要約
- NomCom議長は、複数の職で指名を受諾した人が比較的少ないと説明し、特にARTとWITへの参加を求めた。
- IESGの一般的な職務要件には、2週間で最大400ページの草稿を読む規模が示されている。受諾を求める背景にある仕事の重さが見える。
2週間で最大400ページのInternet-Draftを読む。NomCom 2026が掲載するIESGの一般的な職務要件には、そんな作業規模が書かれている。400ページは、肩書を得た後に机に積まれうる仕事だ。指名を受けるかどうかの返事が、単なる名誉の受け入れでは済まない理由がここにある。
議長Mankamana Mishraは10月15日の告知で、複数の職について指名を受諾した人が比較的少ないと述べ、特にARTとWITへの参加を求めた。受諾の締切と名簿の確定日を23日とし、すべての募集職で候補者層を広げたいと呼びかけた。
当初の募集の期限は13日だった。今回の職の一覧には、IABが6、IESGが7、IETF IPMCの理事が1と記されている。これは審査対象の14の職であって、14人の欠員を意味しない。ARTのAndy NewtonとWITのMike Bishopには続投希望の記載がある。両職とも「誰も残らないので後任を探す」という構図ではなく、現職に加えて検討できる人を増やす募集なのだ。
受諾の前に考える時間
候補として検討されることへの同意は、単に名前を出してよいという許可ではない。RFC 8713の5.13節は、必要な資源を提供し、IETFコミュニティーの利益のために職務を果たす約束を、書面の同意に含めるとしている。
二つの職の説明には、その約束の大きさが表れている。職務要件は、ARTに時間の40〜50%、WITには担当者一人あたり週平均20〜30時間という目安を掲げる。IESG全体の週2時間の遠隔会議もある。経験豊富な技術者であっても、今の予定をそのままにして新しい肩書だけを加えるのは難しい。
しかもArea Directorは無給で、旅費も本人、支援者、雇用主が負担するという条件だ。職務要件は、不足が生じた理由を証明するものではない。ただ、技術的な適性だけでは返事が決まらないことは分かる。時間と費用の両方を確保して初めて、引き受ける約束に実体が伴う。
10月25日に確認したホームページには延長後の23日も載っている。2026年委員会の告知一覧では15日の訂正版が最新で、職別の受諾数や延長後の集計は掲載されていなかった。
期限までに返事をすることと、その後も毎週働けること。NomComが集める同意には、その二つが含まれる。受諾しても選考と確認はなお残るが、候補者本人の仕事は、その前に自分の時間を確保するところから始まっている。
2026年10月25日更新・訂正:同日の確認で、ホームページに延長後の23日も載っていることを確認し、「13日のまま」とした記述を更新した。掲載がいつ変更されたかは不明。告知の「2週間」に対し、13日から23日までは10日間である。一般的なNomComの担当範囲と今回の募集職も区別した。当初の公開日とURLは維持している。
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