要約
- Harmonicが米SECに提出した2026年度第3四半期の業績資料によると、10月2日までのブロードバンド事業売上は1億4880万ドルで前年同期比64%増。数値は未監査の速報値だ。
- 四半期の受注額は1億590万ドル(USD 105.9 million)で、前四半期の1億4430万ドルを下回った。受注残と繰延収益の合計は5億3400万ドル。7月より5360万ドル少ない一方、前年同期の3億3800万ドルより58%多い。
- 加入者規模で選んだ上位2顧客以外の売上は6873万5000ドル、全体の46%。前年同期は3418万6000ドル、38%だった。会社は上位2社以外が今期受注の6割超を占めたと説明する。
出荷の勢いと次の注文
Harmonicの継続事業は前年同期の9049万2000ドルから1億4883万8000ドルへ売上を伸ばした。GAAP営業利益も400万ドルから2620万ドルになった。仮想化したブロードバンド接続基盤を売る会社として、今期の履行能力は数字に表れている。
同じ資料に、別の速度が記されている。新規受注は前四半期より3840万ドル少ない。受注残と繰延収益を合わせた残高は7月3日の5億8760万ドルから10月2日の5億3400万ドルへ下がった。前年同期比では1億9600万ドル増だ。積み上げてきた案件を大きく売上化した結果と、次の案件の補充が追いつかなかった可能性を、同時に読む必要がある。
ここで売上から受注を引いても残高の増減表にはならない。差額は約4290万ドルで、残高の減少5360万ドルとは一致しない。公表資料は繰延収益の認識時期や契約変更を一つずつつなぐ表を載せていない。欠けているのはその橋渡しだ。都合のよい引き算で埋める部分ではない。
大口2社は残り、ほかが伸びた
上位2社の売上は8010万3000ドルで全体の54%。前年同期は5630万6000ドルで62%だった。大口顧客の購入額そのものは増えている。比率が落ちたのは、その他の顧客が3418万6000ドルから6873万5000ドルへ、2倍を超える速度で伸びたためだ。
上位2社以外が受注の6割を超えた点は、次の売上構成を占う材料になる。ただし、受注と売上には導入、検収、運用開始という別の時刻がある。HarmonicはcOSを167顧客が商用導入し、対象の加入者宅内機器が5260万台に達すると報告する。資料は顧客別の売上や端末1台当たりの収入を示していない。
会社が示した第4四半期の継続事業売上見通しは1億4100万~1億5100万ドル。今回の1億4880万ドルはその範囲内だ。売上急増の見出しから次の急増を自動的に描ける数字ではない。新しい顧客群からの注文が、増えた出荷量を支える水準で続くかが焦点となる。
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