Summary
- APNICはWHOISとRDAPの集計利用状況を、毎時JSONアーカイブとして公開している。
- クエリ総数、種別、送信元ASN、異なる送信元IP数は示すが、送信元IPアドレスそのものは示さない。
- 決議2025-32は、費用、体制、プライバシー上の懸念を理由に、リソース別MyAPNIC表示を承認しなかった。
APNICは2026年6月30日に実装を完了し、prop-167をImplementedと表示している。最初の公開アーカイブは同日03:00–04:00 UTCの区間から始まった。現在の機能は公開された集計可視化層であり、リソース保有者が自分のレコードへの全クエリを確認するための画面ではない。
この違いは重要だ。提案のバージョン2には二つの要素があった。一つは、サービスとクエリ種別を分け、少なくとも上位1,000の送信元ASNを含む、毎時の機械可読な公開レポート。もう一つは、リソース保有者が自分のIPアドレスやASNへの照会頻度を、可能な場合にはクエリ種別と送信元ASN別に確認できるMyAPNIC機能だった。
APNICの執行評議会は、APNIC 60でのコンセンサスと最終コールを経て、2025年12月4日に決議2025-32を承認した。決議は、ディレクトリ利用に関するリアルタイムまたは準リアルタイムの公開統計を支持した一方、リソース別のMyAPNIC機能は当時実行可能ではないと明記した。理由は、費用、必要な体制、潜在的なプライバシー懸念である。
公開されたデータ仕様は明確だ。各時間レポートにはRDAPとWHOISの独立したセクション、総数、クエリ種別の分布、送信元ASN別の統計がある。ASNごとに、ASN、総クエリ数、種別ごとの件数、異なる送信元IPアドレス数を公開するが、IPアドレス自体は公開しない。
報道凍結時点で、最新の完了ファイルは2026年9月5日15:00–16:00 UTCを対象としていた。RDAPは3,730の送信元ASNから1,170,356件、WHOISは5,966の送信元ASNから3,296,523件だった。各サービスにはASN別の1,000行が掲載されていた。これは一時間だけの観測であり、日次ペース、利用者数、長期的な基準値ではない。
送信元ASNが示すのは、トラフィックが観測されたネットワークである。個々のクエリを発生させた個人や組織を確実に示すものではない。共有インフラ、クラウド、プロキシ、侵害されたシステムによって帰属は複雑になる。クエリ数や異なる送信元IP数が多いことだけで、収集、悪用、ポリシー違反を示すこともない。
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