要約

  • ASPAはASN保有者が作成するRPKIオブジェクトで、認可した上流プロバイダーの署名済みリストを含む。
  • リストは認可の入力である。現在の関係にはBGPパスの観測と検証が必要で、通信量、到達性、契約にはさらに別の証拠が要る。

署名済みリストも宣言である

APNICは作成主体と対象を明確にしている。顧客ASNの保有者がASPAを公開し、上流プロバイダーとして認めるASNを指定する。検証によって、そのオブジェクトがRPKI階層で署名され、当該リポジトリ状態における保有者の認可集合であることを確認できる。

これは無署名の注記より強いが、ネットワーク測定より範囲が狭い。全プロバイダーが利用中であること、セッションが確立していること、パケットが関係を通過したことは示さない。認可は「誰がその役割を担ってよいか」を答え、観測は「誰が、いつ、どのパスに現れたか」を答える。

検証は二つの証拠層を結ぶ

APNICによれば、バリデーターはASPAを取得してBGP広告と比較する。上流側の判定では、顧客からプロバイダーへの関係に応じて有効、無効、不明となる。下流側では、そのパスがルートリークではない構造と整合するかを判定する。

これらはASPAだけでは得られない。観測済みASパス、現在の検証済みASPA集合、正しい方向のアルゴリズムが必要だ。「不明」も重要で、データ不足は関係の禁止を意味しない。一方、リスト掲載は今日のパスへの出現を証明しない。

ASPAをROAやテレメトリーの代わりにしない

APNICは問いを分けている。ROAはASNによるプレフィックスの起点広告を認可する。ASPAは起点以降のASパスを評価するためのプロバイダー関係を認可する。どちらも通信量、遅延、到達性、ルーターの管理権限、商業条件を測定しない。

検証可能な記録には顧客ASN、プロバイダーASN、ASPAリポジトリ、検証時刻を残す。現在のトランジットを主張するなら、観測ルート、観測地点、ASパス、観測時刻も必要である。

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