要約
- APNICの署名付き全移転ログは、ZTNET CO., LTD(
KH)からZT INFORMATION NETWORK CO., LIMITED(HK)への九つのプレフィックスを、2026年9月1日のM&Aとして記録する。 - 移転分は57,088アドレス、つまり223個の
/24相当である。残った/24と/19は8,448アドレス、33個の/24相当で、両者を足すと元の/16に完全一致する。 - 翌日の委任統計は一行を十一行に分けながら、すべての日付を
20071203とする。APNICの仕様では、他レジストリから移された資源は原RIRから受け取った最初の割り当て・割当日を保持する。 - 市場分析や監査では、移転イベント日と原委任日を別フィールドにし、日付付きファイル、ハッシュ、プレフィックス計算を一緒に残す必要がある。
57,088という数は九行を足した結果
2026年9月1日のAPNIC全移転ログには、同じ当事者、日付、種別を持つ九行がある。移転元はZTNET CO., LTD、経済圏コードはKH。移転先はZT INFORMATION NETWORK CO., LIMITED、コードはHK。以前の委任日は20071203、移転日は20260901、種別はM&Aである。
prop-142のログ仕様は、transfer_dateを受領組織が資源を受け取った日と定義する。M&Aは合併・買収ポリシーに基づいて処理された移転を指す。しかし、その分類から売買価格、対価、契約条項、支配権の変化や企業再編の方式を読み取ることはできない。公開されているのはレジストリ上の処理区分である。
対象は79.109.0.0/24、79.109.2.0/23、79.109.4.0/22、79.109.8.0/21、79.109.16.0/20、79.109.32.0/19、79.109.64.0/18、79.109.128.0/18、79.109.192.0/19である。アドレス数を合計すると57,088、/24換算で223になる。
移転先に入らない部分は79.109.1.0/24と79.109.224.0/19で、8,448アドレス、/24換算で33である。223と33は256、57,088と8,448は65,536。元の/16は過不足なく再構成できる。この計算は公開境界を示すが、なぜ33単位が残ったのかという理由までは示さない。
委任ファイルは「最後の変更日」を持つ表ではない
9月1日の委任統計では、この範囲は一行だった。開始アドレス79.109.0.0、値65,536、経済圏KH、状態allocated、日付20071203、不透明IDA91100B2である。
9月2日のgzip版を展開すると十一行になる。九行はHKとA91556B2を持ち、移転ログの九プレフィックスに一致する。残り二行はKHと以前のA91100B2を持ち、残存する/24と/19に一致する。それでも日付は全行20071203である。
APNICのREADME-EXTENDEDを読めば、これは古い更新ではないと分かる。他レジストリから移された割り当て・割当について、日付フィールドは原RIRから受け取った最初の割り当てまたは割当の日を表す。委任統計は資源の起源を保持し、直近の受領イベントは別のログに任せている。
累積移転ログには、その前段もある。79.109.0.0/16全体が2025年10月9日にRIPEからAPNIC内のZTNET CO., LTDへ移された行で、以前の委任日は同じ20071203、種別はUnusedである。この行だけで2007年の事情を説明することはできない。ただし、原日付が後のレジストリ移転を越えて残る仕組みは確認できる。
したがって、2026年9月1日は「今回の受領者が九プレフィックスを受け取った日」であり、2007年12月3日は「原RIRから引き継がれた最初の割り当て・割当日」である。一つのallocation_dateにすると、どちらかの意味が必ず欠ける。
行数の増加はアドレス量の増加ではない
二日間でIPv4要約は61,519行から61,542行へ、23行増えた。README-EXTENDEDは、この要約が資源量ではなくレコード行数を数えると明記する。
今回の範囲が説明する増分は十行である。一行が十一行になったためだ。残る十三行は同じファイル内の別の変化であり、この移転に帰属させられない。/16のアドレス量も増えていない。要約だけから「IPv4割り当てが23件増えた」と結論すれば、表現の分割、資源量、日次イベントを混同する。
証拠確認では、二つの委任ファイルと移転ログがそれぞれ公開MD5に一致した。さらに、APNICが公開するUIDなしの鍵、指紋53484F6685D112B194DD25D9CB342F01D1524E14を使い、捕捉した正確なバイトに対する三つのOpenPGP分離署名を検証した。これは当該公開鍵の下での暗号学的妥当性を示す。第三者による身元認証、Web-of-Trust、過去URLの永久不変性までは示さない。
RDAPは現在の登録面を確認する
移転した/24のRDAPはZT1-HK、国コードHKを返し、登録と最終変更は2026年9月1日である。残存/24と残存/19はZTNETCOLTD-KH、KHを返す。
これは公開登録状態との整合確認であって、BGP経路、ROA/RPKI、トラフィック、顧客サービス、物理的な利用場所、受益所有権の証明ではない。委任統計の経済圏コードも組織の所在を表し、現在の利用場所を権威的に示すものではない。RDAPの連絡先情報を記事に転載する必要もない。
二つの日付を結ぶ最小の証跡
必要な記録は大きくない。移転ログのファイル名とSHA-256、移転日・種別、以前の委任日、九プレフィックスと合計。前後の委任ファイルとハッシュ、原日付の定義、残存二プレフィックス、RDAP確認時刻、後日の訂正・置換関係を一つの証跡にする。
これはAPNICの既存要件ではなく、分析側への提案である。契約、会員チケット、請求書、内部承認者、私的連絡先を公開する必要はない。目的は、原日付を今回の移転日として扱ったり、今回の移転日で資源起源を消したりしないことにある。
証拠の外側
公開資料は売買、価格、動機、具体的な企業再編、経路変化、ROA状態、サービス、損害、不正を証明しない。8,448アドレスが残った理由も示さない。不透明IDはファイル系列内のグループ値であり、版を越えて不変とは限らない。今回の分割が説明するのは23行増のうち十行だけである。
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