要約
- ガス機器の受注残は53GWから64GWへ増え、製造枠の予約は63GWから58GWへ減った。合計は116GWから122GWとなる。
- 既存の予約13GWが正式受注に移り、機器5GWが出荷された。四半期の出荷量を複数年にわたる受注残と予約の合計で割っても、納入率にはならない。
席を押さえ、注文し、機械を運ぶ
製造枠の席を取ることと、タービンを注文することと、完成品を受け取ることには時間差がある。GE Vernovaの米SEC提出資料に添付された2026年7~9月期決算は、その移動をGW単位で示した。ガス機器の受注残と製造枠予約を足した数字は122GW。前四半期の116GWから増えたが、中身は単なる積み増しではない。
新たに結んだ11GWの契約は、製造枠予約8GWと直接の機器注文3GWに分かれる。既存の予約13GWが注文へ移り、機器5GWが出荷された。受注残は53+13+3-5で64GW。予約は63+8-13で58GWになる。予約から注文へ13GWが移ったことが、合計の6GW増加よりも大きな変化だ。
予約は工場の順番を確保する。注文は機器の受注残に入る。出荷はそこから完成品を減らす。会社は122GW全体の一律のGW当たり価格も、全件の納入日程も、各段階で受け取る現金も示していない。この三つが分かれば、列の長さを売上と現金へ結び付けやすくなる。経営陣は公益事業者とデータセンターの顧客に触れるが、ガス機器のGWを顧客別には分けていない。
Power部門の受注額は217億8000万ドル、売上高は60億6700万ドルだった。連結の営業キャッシュフローは60億5700万ドル、会社定義のフリーキャッシュフローは54億900万ドル。金額はガス機器だけのGW台帳と同じ範囲ではない。現金を生む事業が伸びている一方、予約枠を出荷済みの売上として扱う根拠にはならない。
5GWは三カ月の出荷量、122GWは先々の製造順を含む残高だ。列を伸ばせる力と、工場から機械を出す力は別の能力になる。GE Vernovaは多くの枠を受注へ進めた。次に値打ちを決めるのは部品と人手と納入日である。
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