概要
- Verizon はハリケーン Lowell に先立ち、ハワイに発電機、衛星設備、その他の機材を配置した
- 同社は緊急対応機関や電力事業者と連携しており、地上通信サービスが停止した場合、対応端末では衛星メッセージ機能を利用できる
事実
Verizon は9月5日、ハリケーン Lowell に備え、予想される影響が及ぶ前に予備発電機、衛星設備、その他の機材を配置し、ハワイのネットワークの準備を整えたと発表した。
同社は、ハワイの緊急対応機関、地域の電力事業者、公共安全を担当する当局者と連携していると説明した。また、地上通信が利用できなくなった場合に備え、衛星通信対応端末を持つ顧客に衛星メッセージ機能の利用準備をしておくよう勧めた。
ハリケーンが島々に接近するなか、National Hurricane Center は Lowell に関する注意情報を発表していた。Verizon が準備を発表した時点では、ハリケーンに伴うネットワーク障害は報告されていなかったため、被害やサービス中断の規模が判明する前に対策が講じられていた。
評価
ハリケーン前に機材を配置しておけば、系統電力が途絶えたり、道路の損傷で拠点への到達が難しくなったりした場合に、Verizon が取れる選択肢は増える。状況が悪化した後に被災地域へ機材を運び込むのではなく、作業員がまだアクセスできるうちに発電機などを配備できる。
ただし、これで障害を回避できるとは限らない。商用電源が止まっても発電機で拠点の稼働を維持できるが、発電機だけでは損傷したネットワーク接続を修復できず、到達困難な拠点へのアクセスを確保することもできない。準備の有効性は、障害がどこで発生するか、また作業員が影響を受けた拠点へ引き続き到達し、補給を続けられるかに左右される。
BTW の読者にとって、検証点は Lowell 通過後に何が起きるかだ。拠点への商用電源供給が途絶えた場合、Verizon の復旧所要時間と事前配置した機材の使用状況から、事前配置がネットワークの稼働維持やサービス復旧にどの程度役立ったかが分かる。
注目点
商用電源の喪失が携帯基地局の障害につながるか、また Verizon が影響を受けた拠点をどれだけ早く復旧するかに注目したい。ハリケーン通過後に、発電機の使用、燃料の確保状況、衛星設備の配備の有無について更新情報が出れば、Lowell の前に配置した機材がサービスの維持・復旧に必要な時間を短縮したかどうかを判断できる。
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