Summary

  • Scott LeibrandとJason SchillerはARIN-2016-3を共同で発案した。既存IPv4の80%を使う組織に、保有量と同規模までの移転を認める別の資格経路で、上限は/16だった。
  • 諮問委員会は新しい第8.5.7節に提案を組み込み、6カ月間の累計制限を加えた。理事会は2017年6月に採択し、8月に施行された。

空になった棚の前で、古い申請書だけが残った

ARINの未割当IPv4は尽きていた。アドレスは組織間移転で動くようになっても、その審査には無料プールからの割当を想定した需要証明が残っていた。ARIN-2016-3は別の入口を用意する。手持ちのIPv4を80%使っている組織なら、現在の保有量に相当する規模まで移転を受けられる。上限は/16。従来の将来需要を示す経路も残された。

理事会の資料は発案者をJason SchillerとScott Leibrandと記す。諮問委員会で進行を担当したのはDavid HubermanとOwen DeLongだ。ここで別の改定が動く。ARIN-2016-5が移転資格を新たな第8.5節に整理し始め、二人の案もその中で居場所を探すことになった。

提案は第8.5.7節に収まった。だが/16の上限を一回ごとに数えるなら、何度も申請すれば壁を迂回できる。2017年1月の公式メーリングリストでHubermanは、諮問委員会が6カ月の間隔を加えた理由を説明している。最終文面では任意の6カ月間に、この経路で受ける移転の合計を/16相当までとした。近道は残り、周回だけが難しくなった。

理事会は2017年6月22日に採択し、ARINの記録では8月8日に実施された。LeibrandがSchillerと提示したのは、実際の利用率を資格に変える算式である。その後の審議は算式に地図と時計を付けた。限られたアドレスを扱う制度では、いくら増やせるかと、いつ再び増やせるかは同じくらい大切だ。

一次資料