要約
- RFC 3936はClass-Numの三つの互換動作を維持したまま、各帯域をStandards Action、Expert Review、Vendor Privateに分けた。
11bbbbbbは未知オブジェクトを理解させる仕組みではない。未検査・未変更のまま、それを理解する下流ノードまで運ぶ仕組みだった。
未知のまま運ぶという選択
RFC 2205のSection 3.10は、未知のClass-Numに三つの処理を定めた。0bbbbbbbならメッセージ全体を拒否し、Unknown Object Classを返す。10bbbbbbならオブジェクトだけを無視し、転送もエラーも行わない。11bbbbbbなら意味は無視するが、未検査・未変更のまま後続メッセージへ含める。公式記録は文書の来歴を示すが、動作を選ぶのは線上の1オクテットである。
最後の方式は増分導入を可能にした。古いノードが理解しなくても、オブジェクトはマージ方法を知るノードへ到達できる。ただしRFC 2205自身がスケーリング上の制約を検討せよと警告した。通過は理解でも検証でも採用でもない。
同じ三つの動作に三つの審査経路
RFC 3936は2004年にBCP 96として公開され、各動作帯をさらに三分した。拒否帯では0–119がStandards Action、120–123がExpert Review、124–127がVendor Private。オブジェクト破棄帯では128–183、184–187、188–191。透過転送帯では192–247、248–251、252–255である。
現在のIANA RSVP Parametersもこの構造を掲載する。審査経路は誰が番号を得られるかを決め、上位ビットは知らない実装が何をするかを決める。252–255の私用値は非公開の意味を持てるが、古いノードを通過するという効果は共有仕様だった。
RFC 3936の公式記録はRFC 2205とRFC 3209を更新したことを示し、Errataは訂正確認の場所である。RFC 3209の記録やRFC 3473はRSVP-TEとGMPLS拡張の文書的文脈を示すが、実ネットワークでの利用を証明しない。
私用値は企業番号で入れ子にされた
Vendor Privateの個々の用途はIANAへ登録しない。その代わり、該当データの先頭4オクテットにIANA Private Enterprise Numberを置く。複数企業が同じ私用Class-Numを再利用しても、企業番号で形式を分離できる。
企業番号は認証ではない。送信者、装置所有者、内容の安全性を証明せず、異なる私用形式を相互運用可能にもならない。企業番号を知らない実装は、なお外側のClass-Num規則に従う。
未知クラスと、既知クラス内の未知C-Typeも別である。後者は一般にメッセージを拒否する。RFC 3936は新しいクラスに将来のC-Type割当方針を明記させ、旧クラスは後続RFCが変えない限りStandards Actionを既定とした。
EXPLICIT_ROUTEとRECORD_ROUTEのsub-objectには独自の標準・専門家・私用区分があり、私用形式は企業番号を含む。RFC 2207はIPsec向け仮想宛先ポートの背景を与える。しかしsub-objectの型はClass-Numではなく、三動作を自動継承しない。
処理手順の変更にも文書格付けが対応した。Standards Action帯はStandards Track RFC、Expert Review帯はExperimental RFCが必要だった。当時の一般指針はRFC 2434で、後にRFC 8126が置き換えた。
登録は導入の証拠ではない。Heng Luの最小初期仕様とrunning codeの議論に従えば、公開、実装、展開、利用は分けて検証すべきである。
RFC 3936の核心は、私用番号を許したことだけではない。知らない機械にも実行できる挙動の中へ、私用を配置したことにある。
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