Summary

  • Paweł ForemskiのbgpipeはBGP機器の間に入り、経路起源の確認とASPAによる経路検査を実行できる。RIPE 92の人物紹介も既存ルーターにROAとASPAの検証を追加する仕事として紹介する。
  • 公式ASPA文書は隣接相手の役割を必須とする。--role autoで相手がOPENメッセージにBGP Role能力を入れなければ、そのセッションのASPA検証は警告を出して省略される。

「ベンダーの次期版を待つ」という答えには期限がない。Paweł Foremskiのbgpipeは既存ルーターの間でBGPを話し、更新メッセージを受け取って検査した後に渡す。新しい機能を機器本体に入れる前に、経路が通る場所に判断を置ける。

ただしソフトウェアは隣接関係を勝手に知ることはできない。ROVが見るのは、各プレフィックスの起源ASが検証済みROAの情報に合うかどうか。ASPAが見るのはAS経路とプロバイダー関係だ。ROVの説明はプレフィックス単位の状態を示し、ASPAは経路全体をVALID、UNKNOWN、INVALIDに分ける。UNKNOWNは証明材料が欠ける状態で、漏えいを確定した結果ではない。

ASPAの判定には相手が顧客か、プロバイダーか、対等接続か、ルートサーバーかを指定する必要がある。運用者が実際の接続関係に合わせて設定できる。一方の--role autoは相手のOPENで示された役割を使う。相手がRole能力を送らなければ、そのセッションのASPA検証は省かれる。プロバイダーやルートサーバーと名乗れば、適用される検査も変わる。プロジェクト文書は安全目的なら明示的な役割を指定するよう求めている。

ここにForemskiの道具の本当の賭けがある。古い機器でも新しい経路検査を動かせる。だが隣接相手の台帳、RPKIデータの出所、INVALIDの扱いはネットワーク側が決めなければならない。ASPA段階は到達可能なプレフィックスを取り下げる、UPDATE全体を捨てる、タグだけ付けて通すという動作を選べる。最後の設定は観測に使えるが、最初の二つは実際の経路を変える。

検査の順番も証拠の数を変える。先のROV段階がUPDATEを破棄すれば、後段のASPAはそのメッセージを見ず、計数もしない。全体を測りたいならASPAを先に置く、と公式文書は示す。綺麗なダッシュボードの数字には、前段で消えた分が映らない。

この資料には、ある運用ネットワークでの役割設定、相手のOPEN、キャッシュ状態、転送・撤回された更新を結んだ記録はない。その記録があれば実際の効果を判断できる。いま確実なのは、Foremskiが古いルーターにも検査の入口を作り、相手を何者として扱うかという決定を運用者に返したことだ。

資料:RIPE 92 RACI · bgpipe公式紹介 · ASPA文書 · ROV文書。