要約
- Oracleの容量予約は、テナンシー内の特定のアベイラビリティ・ドメインで、シェイプごとに定義される容量構成である。ひとつの予約に複数の構成を持て、フォールト・ドメインを任意で指定できる。
- インスタンスが予約に計上されるのは、同じアベイラビリティ・ドメインにある場合に限られ、容量タイプは相互に排他的である。プリエンプティブル容量は最短保持時間を保証せず、終了開始の2分前にイベントが発行される。
容量予約のページでOracleはこう書いている。容量予約を作成するときは、容量を予約したいアベイラビリティ・ドメインをテナンシー内で指定する。次に容量構成を追加でき、その構成が予約する空間の量と、その構成に対してインスタンスを作成するときに使うシェイプを定義する。フォールト・ドメインは任意で指定できる。ひとつの容量予約は複数の容量構成を持てる。原文は英語であり、本稿での引用は日本語への翻訳である。ここで技術的に重要なのは三つの座標、すなわちテナンシー、アベイラビリティ・ドメイン、シェイプである。予約はアカウント全体の枠でも、リージョン全体のプールでもない。
同じページの要約レベルの記述(ページ本文の逐語引用ではなく、ページ単位の要約)はさらにこう説明する。予約はそのアベイラビリティ・ドメインとテナンシーに束縛され、リージョンをまたぐことも、アベイラビリティ・ドメインやテナンシーの間を移動することもできない。これが、予約の調整が主として再作成になる理由である。
インスタンスの起動のページはこの規則をより直接に述べる。インスタンスを容量予約に計上させるには、インスタンスと同じアベイラビリティ・ドメインに容量予約が必要である。インスタンスを専用仮想マシンホストに配置するには、インスタンスと同じアベイラビリティ・ドメインおよび同じフォールト・ドメインに専用ホストが必要である。容量タイプは相互に排他的である。つまり、アカウントに予約が存在することと、そのインスタンスがそれを実際に使えることは、別の問題である。
リージョンとアベイラビリティ・ドメインのページが述べるのは障害境界であり、数量の境界ではない。アベイラビリティ・ドメインは互いに隔離され、耐障害性を持ち、同時に障害を起こす可能性はきわめて低い。フォールト・ドメインはアベイラビリティ・ドメイン内のハードウェアとインフラのまとまりであり、各アベイラビリティ・ドメインは三つのフォールト・ドメインを含む。フォールト・ドメインはアンチアフィニティを提供し、単一のアベイラビリティ・ドメイン内で同一の物理ハードウェアにインスタンスが載らないように配置できる。隔離が説明するのは「同時に壊れるかどうか」の構造であり、「どれだけ取れるか」の量ではない。この二種類の記述を混同することが、一覧を読む際の最も一般的な誤読である。
プリエンプティブル・インスタンスのページは、プリエンプティブル容量をライフサイクルの取り決めとして書いている。挙動は通常のコンピュート・インスタンスと同じだが、その容量が他所で必要になると回収され、インスタンスは終了する。容量は最短の保持時間を保証されないため、インスタンスはいつでも回収され得る。終了の開始の2分前に instancepreemptionaction イベントが発行される。このページはプリエンプティブルが安価だとは述べておらず、容量の代替、再試行、移行も約束していない。2分は文書化されたシグナルであり、可用性の保証ではない。シグナルを保証と読み替えると、中断対応の工数が見積もりから落ちる。
コンピュートの概要のページは、今回の取得で逐語の抜粋を一切返さなかった。したがって、オンデマンド・プリエンプティブル・予約・専用という容量タイプの一覧は、ページ単位の記述としてのみ記録でき、ページ本文の引用としては扱えない。これは今回の読解における明確な境界であり、同ページの内容についての判断ではない。
これらのページを並べると、不足が現れる位置がはっきりする。それは発注時ではなく、スケールアウト時である。リージョンとシェイプの一覧で容量を見積もる学習計画や推論計画は、地図を分母にしている。実際の制約の分母は、あるアベイラビリティ・ドメイン内の、あるシェイプである。両者の間に自動の換算はなく、公表された数値が変わって計画者に警告するということもない。
本稿は価格や供給についての判断をしない。読んだページには、いずれのシェイプについても予約期間、更新規則、価格、容量の確約は示されていない。また、アクセラレータやGPUのシェイプ群がプリエンプティブル容量や予約容量から除外されるという記述もない。沈黙は包含の証拠ではない。今回の取得には在庫、割当、回収の記録も含まれておらず、したがって希少性や利用率には触れない。これらのページは、ディレクトリ上のOracle Cloudの項目と併せて読むと、同じ対象が別の文脈でどう記録されているかを照合できる。BTWディレクトリのOracle Cloud。
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