要約
- RATS相互作用モデル草案の第20版は、保証情報と参照値を取得する新しい例を付録Bに加えた。同じ問い合わせのURLをキャッシュ鍵として使い、暗黙のハンドルにも見立てる。
- 供給者は問い合わせと有効期限を結果に結び付けて署名する。検証者は新しい端末証拠と参照情報を、自分の評価方針で照らし合わせる。
番地は固定、書類には締め切り
端末が自分の状態について証拠を出す。いつ作られた証拠なのかを検証者が判断できなければ、現在の状態を調べる仕事にならない。これに対し保証情報や参照値は、更新まで多くの検証で使える。RFC 9334が証拠の作り手、保証情報の供給者、検証者、結果を利用する主体を分ける理由はここにある。
10月28日改訂の文書はRATS作業部会のInternet-Draftで、提案標準を目指している段階だ。追加された付録Bは実装事例でも新しい強制規則でもなく、取得の流れを説明する例である。毎回固有のハンドルを要求に入れれば、内容が同じ問いも別のURLになる。キャッシュは働きにくい。
別の草案であるCoSERVは、時刻など変動する値を問い合わせに入れない。同じ環境識別子と請求項目の選択なら、符号化されたバイト列もURLも同じになる。HTTPキャッシュはそのURLを鍵にできる。参照値の供給元が、端末の検証回数だけ同じ書類を送り直す必要がなくなる。
新付録は、そのGETのURLを暗黙のハンドルと呼ぶ。attEnvIDsとclaimSelectionが環境別の問いを表し、例の中では一つの期間の始点になる。供給者は保証情報と参照値を、問い合わせと有効期限とともに署名する。期限が期間の終点を示す。時刻の境界を示す主体には信頼できる時刻源が必要で、草案はEpoch Bellを一例に挙げる。URLが案内するのは引き出しであり、署名と期限が示すのは今回渡された中身だ。
CoSERVの規定では、結果集合には必ず期限がある。消費者は期限を過ぎた結果を有効と扱えず、HTTPのキャッシュ期間もその期限を超えられない。信頼しない中継者がいる場合、署名は結果と問いを結び付ける。原本を取り直したければCache-Control: no-cacheも使える。節約できるのは配送の手間であって、検証者の判断ではない。
供給者が参照情報と署名する期限を決め、検証者が評価方針を選び、利用者が結果を使った操作を決める。固定URLはこの役割分担を速くする道具だ。端末の今の状態を自動的に保証する印ではない。
出典:第20版、第19版、Datatracker、CoSERV第07版、Epoch Markers第06版、RFC 9334。
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