要約

  • 9月13日11時00分(UTC)の保存画面では、2026年理事選挙の有資格団体は30か国の12,609団体だった。画面言語別のスペイン語3,661、英語708、ポルトガル語8,240は、合計とぴったり一致する。
  • 公開日程は名簿公表を9月7日18時05分(UTC)、異議申立て期間を9月8日から10月7日としている。一方、名簿欄には観測時刻、版番号、公開変更履歴がない。
  • 数字が誤っている証拠ではない。訂正を受け付けることは制度の役割だ。必要なのは、個別案件をさらさず、公表版から投票に用いた確定版までを結ぶ集計済みの版受領記録である。

12,609という表示は端数まで明快だ。ところが、選挙の証拠としては一つの軸が欠ける。いつの数字なのか、である。

LACNICの公開システムは名簿確認のための道具としてよくできている。国や団体名で絞り込める。最初の画面には12,609件中の50件が並び、全体は253ページだと分かる。代表者欄は頭文字と伏せ字になっており、誰でもフルネームを閲覧できる設計ではない。

集計欄も自己点検に役立つ。スペイン語画面に結び付く3,661件、英語708件、ポルトガル語8,240件を足せば12,609になる。少なくとも保存した時点では、総数と三つの内訳の間に見える不整合はない。

それでも、名簿は完成品ではない。LACNICの予定表によると、名簿は9月7日18時05分に公表され、翌8日から10月7日まで異議申立てを受け付ける。規約25条も、会員が投票前に異議、訂正、説明を申し出られることと、その処理期限を定めている。

名簿が変わり得るのは欠陥ではない。代表者の更新、資格の確認、重複の整理など、正当な理由はいくつも考えられる。誤りを固定する名簿より、直せる名簿の方がよい。

問題は、直した後の状態だけが同じURLで示されることだ。12,609の横に「何月何日現在」はなく、名簿の版も、申立ての受理・認容・棄却・審査中の集計もない。公表日に確認した会員と申立て期間中に確認した会員が、同じ名前の別の状態を見ても、画面上では区別できない。

現在値は、それだけで過去の分母にならない

公開ページから、9月7日以降に数字が実際に変わったとは断定できない。LACNIC内部に監査ログがないとも言えない。ここで確認できるのは、公開された現在値が自分の版を名乗っていない、という限定的な事実である。

個々の訂正履歴を公開しない理由は強い。異議申立てには連絡先の変更、代表権、資格に関する事情が含まれ得る。氏名と理由を並べた履歴はプライバシーを損ない、必要な申告をためらわせるかもしれない。透明性のために個人の案件を公開する必要はない。

ただし、集計の履歴まで消す必要もない。版番号、発効時刻、有資格団体数、有資格加重票数、言語別件数、前版からの追加・削除・訂正・未処理件数だけなら、個人を特定せずに状態の移動を残せる。

12,609は投票可能票数ではない

団体数と票数は別だ。LACNICでは会員区分に応じて一会員が一票から十一票を持つ。したがって、有資格団体が12,609だからといって、有資格票が12,609という意味にはならない。

さらに、投票後には参加した団体数、受領した投票、実際に行使された加重票という別の数字が生まれる。名簿の規模、利用できた票の総量、実際の参加は、それぞれ異なる問いに答える分母だ。

投票用リンクを発行した際の名簿を一つの版として固定すれば、後の結果はその版を参照できる。参加率を計算する時も、数週間後の生きた画面ではなく、投票権を割り当てた瞬間の団体数と加重票数を使える。

言語別内訳にも限界がある。これは登録に結び付いた画面言語であり、代表者の語学力、団体の国籍、会員区分、票の重み、投票先を示さない。現在は総数の検算として役立つ。将来、内訳と新しい総数が再び一致しても、それは新しい状態の内部整合性しか示さない。旧状態から何が変わったかは版記録の仕事だ。

小さな版受領記録で足りる

最初の公表状態に版番号と9月7日の時刻を付ける。その後は、新版の発効時刻、追加・削除・訂正の集計、未処理件数、承認主体だけを一行ずつ残す。個別の申立人や内容は非公開のままでよい。

投票アクセスを配る前に、選挙委員会は「投票に用いる版」を指定する。暫定結果と確定結果はその版を引用し、有資格加重票数、投票団体数、行使票数を別々に示す。遅い訂正が正式に認められたなら、新版が旧版を置き換えたこと自体を残す。

検索名簿は現在の行動に使い、版受領記録は過去の判断を検証するために使う。役割は競合しない。

12,609が誤りだとも、会員が不当に外されたとも、不適切な団体が加えられたとも言えない。むしろ見える範囲の計算はきれいだ。足りないのは精度ではなく、その精度が効力を持つ時点の表示である。

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