要約
- NomComは2027年の選考への意見を10月15日まで募集し、投稿を公開するとしている。
- 選考方法への提案と、特定の候補者に関する評価は同じ扱いではない。
- 投稿の公開は採用の約束ではなく、意見の取り入れ方は委員会が判断する。
委員会に送る文章であっても、読み手は委員会だけではない。ICANNの9月4日の案内は、2027年のNomCom選考に向けて寄せられた意見を公開すると明記した。対象には役職の指針や職務記述、重視すべき能力が含まれる。一方、意見をどう取り入れるかはNomComに委ねられる。
ここで区別すべきなのは、文章の宛先よりも内容だ。面接で運用上の判断力を確かめるべきだという提案は、方法の議論である。ある人物が優れているという証言は、個人の評価にかかわる。幅広い意見募集だからといって、両者の扱いが同じになるわけではない。
人材の紹介と応募、評価は別の段階
現行の運営手続きは、候補となり得る人を紹介することを認めている。ただし、審査の対象となるには、その後に本人が応募する必要がある。団体の支持表明や署名者の一覧は選考に影響せず、第三者から自発的に送られる候補者へのコメントは受け付けないとも定める。
つまり、名前を挙げることが一律に禁じられているのではない。人を探す段階、本人が参加を決める段階、適性を評価する段階を分けている。候補者を特定できる情報や内部の通信には、独自の守秘の取り決めがある。公開の手続き提案を、その保護された候補者資料と同じものとして扱うことはできない。
今回示された役職は、ICANNの理事会、ALAC、GNSO Council、ccNSO Councilにまたがる計九席である。現在の職務記述のページは2026年版と表示されており、意見を述べるための出発点だ。2027年の条件がすべて確定した証拠にはならない。前年の募集枠をそのまま使うと、次の選考に必要な提案からずれてしまう。
引き継ぐのは問題の定義
投稿には、対象の役職や手続き、提案の理由、氏名、該当する所属と参加区分を示すよう求めている。意見はICANN87で検討され、2027年の委員会はその会合後に発足する。組織が必要とする能力を具体的に記した意見なら、個人情報を公開せずに次の委員会へ課題を渡せる。
公開と採否の裁量という組み合わせは、前周期の案内にもあった。今回だけの透明性改革と評するのは適切ではなく、2027年の応募受付が始まったと読むこともできない。
現時点で確認できるのは、参加の機会とその条件である。投稿が採用されたのか、修正されたのか、使われなかったのかは、別の証拠で確かめる必要がある。
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