要約

  • ICANNはDaniel Müller、Abdelmohsen Sheha、Eran Sthoegerと契約し、2026年新gTLDラウンドの独立異議申立人に選んだ。Müllerが議長を務める。
  • 申立てを行うかは彼らが独立して決めるが、対象となる申請には少なくとも一つの公開反対コメントが必要だ。

手続きの順序は明快だ。申請に対する公開の反対コメントが先に記録され、その後に独立異議申立人が動く。

10月23日の発表で、ICANNはDaniel Müller、Abdelmohsen Sheha、Eran Sthoegerを任命した。Müllerが議長となる。3人は特定の個人や団体を代理せず、世界のインターネット利用者の利益のために異議を出すべきか判断する。ICANNと理事会は、特定の異議を出すようにも、見送るようにも命じられない。

一方、現行のApplicant Guidebookには明快な条件がある。対象の申請に反対するコメントが公の場に一つもなければ、独立異議申立人は異議を出せない。コメントを検討したうえで、申立ての要否は自分たちで判断する。コメントは入口の鍵であり、事件の選択や結論を決める投票ではない。

そのため申請コメントフォーラムは、ただの意見箱ではない。公益上の問題を見つけた人は、対象の申請を明示して公開記録に反対意見を残す必要がある。投稿にはICANNアカウントが必要で、申請と関係する手続きも特定する。市民の発言は、独立判断を始めるための記録になる。記録がなければ扉は開かない。

異議申立人が扱える理由も限られている。対象は限定的公益またはコミュニティの2種類だ。前者は国際法が認める道徳・公序の規範に反する文字列、後者は文字列が向けられたコミュニティの相当部分による十分な根拠のある反対を扱う。同じ理由の異議がQuick Look審査を通過していれば、例外的な事情を除き重ねて申し立てられない。申立期間は一般の異議期間より7日長い。

仕組みは参加と判断を分ける。反対コメント一件で条件は満たせるが、多数のコメントが申立てを命令するわけではない。市民は入口を開き、独立異議申立人が正式な手続きに進む価値を決める。

費用の流れも決まっている。3月の公募資料によると、異議申立人の報酬と、異議・上訴・調停の予算は新gTLD申請収入から出る。ICANNが異議申立人に支払い、紛争解決機関の請求も直接精算する。ガイドブックは判断の独立性を定め、契約はその仕組みの運営者を示す。

これから見るべき記録は、反対コメントから独立判断、異議の提出、パネルの結論までのつながりだ。どのコメントが理由に採り上げられ、なぜ手続きに進んだのか。独立という肩書きの中身は、その公開記録に表れる。

出典