要約

  • ICANN理事会の10月22日の決議でTripti Sinhaが議長、Sajid Rahmanが副議長に選ばれた。
  • Rahmanは財務委員会の議長を務め、執行、報酬、戦略計画の各委員会にも加わる。

肩書を一つだけ見ていると、組織図の肝心な線を見落とす。ICANNの10月22日の承認済み決議は、Tripti Sinhaを理事会議長、Sajid Rahmanを副議長に選んだ。さらにRahmanを財務委員会議長とし、執行、報酬、戦略計画の三委員会にも配置する。財務の議題と理事会の指導部を、同じ理事が行き来する形だ。

決議の説明は、この人事に直接の財政的影響はないとする。人事そのものに予算額は書き込まれていない。一方、今後の財務案件を委員会で取りまとめる議長は決まった。「事務的な人事」の一語で片づけると、議題がどこで形になるかという実務を読み飛ばす。

ICANNの理事会ガバナンス委員会の選任手続きは、能力、実績、利益相反や交代を検討して候補者名簿を作ると説明する。委員会をまたぐ兼任を有益とみなす場面もあり、財務委員会との接点を例に挙げる。名簿は理事会が非公開で議論し、公開の場で承認する仕組みだ。

Sinhaは規則に沿って執行委員会と報酬委員会も率い、ガバナンス委員会の議長にはChristian Kaufmannが就いた。今回の配置は役割の分担と接続を同時に示す。ICANNはこの人事を意見公募の対象としない。次に見るべきは財務委員会の提案と理事会の採決記録だ。席次表の効き目は、そこで具体的な数字になる。