Summary

  • RIPE NCCの移転一覧には11月3日付で、イラクのElsuhdからScopeSkyへの恒久的な移転が三行加わった。対象は176.28.75.0/24、176.28.76.0/24、185.58.13.0/24。合計768個のIPv4アドレスだ。
  • RIPE NCCのLooking Glassでは11時29分UTCごろ、176.28.76.0/24の起点が23収集点の322ピアでAS197893だった。ASNのRDAPに残る名前はELSUHD-ASである。

移転一覧の一行目には元の範囲として176.28.74.0/23が載る。しかしScopeSkyに渡ったのは、その上半分の176.28.75.0/24だけだ。下半分のRDAPは今もElsuhdを示す。一方、ScopeSky側のRDAPは10時11分14秒UTCに登録され、176.28.75.0–176.28.76.255を一つの現在のオブジェクトに収めた。

名義の切り替えから一時間余りたっても、経路の署名は以前のままだった。Looking Glassの322件のピア情報のうち321件は、登録時刻より後にAS197893起点の経路を確認している。BGP起点は登録名義の別名ではない。前者は観測された広告、後者は台帳上の保有者だ。

三番目の/24のRDAPは185.58.12.0–185.58.14.255を覆う。移転一覧にあるのは中央の185.58.13.0/24だけで、両隣の512個まで今回の移転に足してはいけない。三行が記録する量は768個である。

登録後の通信を誰が運用していたかを示す公表資料はない。起点ASNの変更、または両社の運用契約が出れば判断材料になる。いま公開情報から読めるのは、ScopeSkyへの名義移転とElsuhdのASNによる経路広告が同時に存在したということだ。