要約
- 2027年案では、技術インフラ更新の資本支出が2026年予算の93万ユーロから1,050万ユーロに増える。計画期間は2026~2028年で、2027年分にはオフィスの修繕・改装費220万ユーロが含まれる。
- 執行理事会が認めたのは案の公開だ。10月28日に会員総会とRIPE NCC Services作業部会で討議し、意見を検討したうえで12月に最終版を承認・公表するとRIPE NCCは説明している。
分析
資本支出の大きな伸び
RIPE NCCは9月30日、2027年活動計画・予算案を公表し、2027~2031年の戦略期間を始めた。公表値では、2027年の収入見込みは4,250万ユーロ、営業費用は4,420万ユーロで、営業赤字は170万ユーロとなる。財務収支は60万ユーロ、全体の赤字は110万ユーロと記載された。常勤換算職員と雇用代行契約者を合わせた数は2.5%増える計画だ。
最も目立つ変化は設備投資である。技術インフラの更新事業は2026年に始まり、2028年まで続くという。資本支出は2026年予算の93万ユーロから、2027年案では1,050万ユーロに増える。そのうち220万ユーロはオフィスの修繕・改装に充てるとされる。公表文は残額を個別案件、供給業者、資産、支払時期に分けていないため、内訳を推測で補うことはできない。
公開承認と最終決定は別の段階
執行理事会は第196回会合で案の公開を認めた。これは会員に提案を示す手続きであり、最終計画や資本事業の承認を意味しない。RIPE NCCは10月28日に会員総会とRIPE NCC Services作業部会で討議すると案内し、members-discussメーリングリストで意見を募っている。理事会は意見を考慮してから、12月に公表する最終版を承認すると説明した。
この案内が示すのは討議と意見提出であって、予算案そのものへの会員投票ではない。年額1,894ユーロの会費を含む料金体系は、2026年5月の会員総会で別途承認されている。料金決定と2027年の活動計画は、異なる議題・手続きとして扱う必要がある。
RIPE NCCは2027年を2万のLIRアカウントで始める想定を置き、LIR当たりの年間費用を2,056ユーロ、2026年予算比で7%増と見込む。これは予算上の前提であり、実績値ではない。今後の審議では、更新投資の規模と時期を組織のサービス上の必要性に照らして検討できるが、最終決定はまだ先にある。
出典
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