Summary

  • RIPE NCCの新報告では、2026年8月に会員4件が「on hold」となった。1件はエンドユーザーでもあり、別の1行では対象のIPv4、IPv6、ASNがすべてゼロと記されている。
  • 必要な協力や書類がそろわず確認が終わらない間、新規番号資源の申請と移転の手続きは保留される。

RIPE NCCの新しい制裁透明性報告で目を引くのは大きなアドレス数ではない。8月28日の行に並ぶ三つのゼロだ。イランに登録されたある会員が「on hold」とされ、対象資源の欄にはIPv4がゼロ、IPv6がゼロ、ASNもゼロとある。会員の全保有資源を示す表ではない。それでも、表に載る対象資源がゼロの案件にも管理上の保留状態が付くことは読み取れる。

8月に新たに保留となった会員は4件で、そのうち1件はエンドユーザーでもある。ほかの3行のIPv4アドレス数は1024、1280、256。4行の合計は2560アドレスと5 ASNだ。RIPE NCCは公表のお知らせで、これらを別の新規案件と分けている。EU制裁が同機関のサービスに適用されると確認され、資源の登録が凍結された会員5件とエンドユーザー23件だ。

保留は確認作業の途中に置く引き出しである。RIPE NCCによれば、確認への協力が得られない場合や、調査を終える資料が提出されない場合に使う。4行のそれぞれにどちらの理由が当たるかは公表していない。潜在的な案件が解消するまで、新しい資源の申請や移転要求は処理されない。確定判断より前に、次の取引を待つ時間が生まれる。

報告の題名は「2026年第4四半期」だが、在庫の基準日は10月1日で、新たな4件の記録日は8月だ。次の報告では、保留が何日続き、何件が解除され、何件が凍結に移り、何件が残ったかを見たい。書類は4冊しかない。だが、手続きを待つ会員には自分の一冊が入口をふさいでいる。