要約

  • 10月のアーカイブには16日分の24時間すべてのWHOIS・RDAP統計ファイルがあり、各ファイルの更新時刻は10月29日10時16分だ。
  • APNICはログ処理の問題で生成を止め、後日ファイルを再公開すると告知した。告知の終了時刻と継続時間はいまも空欄である。

分析

データが戻ったかどうかは、ファイルを見れば分かる。障害がいつ終わったかは、同じ画面からは分からない。APNICの10月の統計障害では、公開アーカイブが障害告知より先に回復を語っている。

APNICは10月16日、WhoisおよびRDAP統計のサービス告知を掲載した。開始時刻は同日10時(UTC+10)。ログ処理の問題により、その時点以降の統計が不完全になり、生成処理を当面停止したという。問題を直した後に影響ファイルを再公開する、とも記している。しかし終了時刻も継続時間も書かれていない。サービス更新一覧にも元の告知が残り、別の解決報告はリンクされていない。

アーカイブはその後を示す。APNICのREADMEによると、レポートはクエリログを1時間単位で集計し、起源ASN別の総クエリ数、クエリ種別の内訳、送信元IPの数を含む。運用状況の把握や調査に使うデータだ。現在の2026年10月ディレクトリーには16日分の24ファイルが並ぶ。それぞれのMD5ファイルもあり、すべての更新時刻は29日10時16分だ。月末までの時間別データも続き、統計のルートディレクトリーにはさらに新しいスナップショットがある。

この時刻から確認できるのは、16日分のファイルが再公開されたことまでだ。処理系の修復時刻、元ログの全件回収、集計値の独立検証までは示さない。それでも、告知された欠落期間のファイルが後からそろった事実は明瞭である。

ここで曖昧さを残すと、利用者の分析に跳ね返る。クエリの減少が見えたとき、ネットワーク側の動きが変わったのか、ログが欠けたのか、生成器が止まったのかを切り分けなければならない。APNICは故障を告知し、ファイルは後から復旧を示した。読者は二つの記録を突き合わせて、終わりを自分で推定する。

告知に実際の復旧時刻と再生成した時間帯を追記し、該当アーカイブへリンクすれば済む。検証できない時間が残るなら、範囲を示せばよい。空欄の終了時刻は、復旧後も下流の利用者に確認作業を残す。

出典

10月16日のAPNIC告知;サービス更新一覧;統計README;2026年10月アーカイブ;統計ディレクトリー;最新スナップショット。