要約

  • AFRINICの2026年11月3日付の累積移転原本には、受け手をHERO TELECOMS (PTY) LTDとするMERGER_ACQUISITIONの行が十二件ある。出所名は十二通りで、十一件の日付は2022年1月24~27日、残る一件は2月14日だ。
  • 実際の移転対象は重複しないIPv4区間二十七本、計107,008アドレスに加え、IPv6の/32が七本、固有のASNが十三個となる。

AFRINICの移転原本を日付順に読むと、登録作業の密度が見える。2022年1月24日に一件、25日に二件、26日に五件、27日に三件。二週間余りを置いて、2月14日に最後の一件が加わる。すべてAFRINICを移転元・移転先のレジストリとし、同じ分類を持つ。しかし各行の移転元組織は異なる。四日間という数字は台帳の日付の集中を示すもので、通信設備の切替日を示してはいない。

最初に現れるAtcommのIPv4は2,048アドレス。続くWIRELESS PROFESSIONELE NETWERKEは19,456、Breedenetは18,432を持ち込む。2月のFusion Wirelessは商号Sonic Wireless Solutionsも併記され、23,552アドレスで十二行の中では最大だ。Cloudconnect NetworksとLCOM CCは各1,024。HX-Systems、Xpress Wireless、Vangibuzz、Kosh Communication Services、Snowball Effect CC、Safricom Telecommunicationsの名も残る。現在の受け手だけを表示する一覧なら、この粒度は失われる。

集計では割当の見出しでなくtransfer_setの両端を使った。二十七のIPv4区間は互いに重ならず、合わせて107,008アドレスになる。七行にはIPv6の/32も一つずつ含まれる。ASNは一行に二つ記された例があるため、十二行で十三個だ。自律システム番号は経路制御上の識別子であり、アドレス数だけでこの移転を語ると管理対象を一つ見落とす。AS37439の現行RDAPは、十三個のうち一つについて受け手の組織ハンドルを示す。

台帳のMERGER_ACQUISITIONは資源移転の分類だ。法的契約の本数や各社の顧客移行を知るには、契約書と当時の経路履歴が要る。原本が確かに語るのは、十二の異なる名義から一つの受け手へ、具体的な番号資源が日付付きで移ったということだ。分類欄は短くても、出所欄と区間の組み合わせは長く使える。

統合された保有者の姿は、一枚の現在記録に収まる。過去の責任はそうはいかない。後に一部のアドレスやASNが再び動いたとき、どの旧名義から来たのかを追えるかどうかが調査の速さを決める。AFRINICは十二の入口を公開ファイルに残した。次に問われるのは、その入口を運用側が消さずに持ち続けるかだ。

レジストリ原本:AFRINIC移転ファイル、AS37439のRDAP。