要約

  • 2026年ラウンドのコミュニティ申請は、登録方針を登録契約に盛り込むためのRegistry Commitments Evaluation(RCE)を通過してから、Community Priority Evaluation(CPE)に進む。
  • 先に契約上のルールを審査し、その後に確定した競合グループ内で優先権を判断する。どちらの審査も、社会全体からの委任を証明したり、ドメインの委任を保証したりするものではない。

「コミュニティ申請」という言葉は、あるgTLDを特定の集団のために確保する主張のように聞こえる。ICANNの2026年ラウンドでは、まず申請者が申請種別を選ぶことを指す。この選択には手続き上の効果がある。申請した文字列が後に確定した競合グループに入れば、申請者には競合解決の追加経路が開く可能性がある。ただし、指定だけで優先権を得られるわけではなく、申請者が自らを該当コミュニティの全員の代表だと証明したことにもならない。

競合の判断より前に、より具体的な条件がある。コミュニティ申請は、登録契約に含めるコミュニティ登録方針を提案しなければならない。ICANNの現行ガイダンスでは、その方針はRegistry Commitments Evaluation(RCE)を通過する必要がある。承認された方針がなければ、申請は次の段階に進めず、Community Priority Evaluation(CPE)にも参加できない。競合中のコミュニティ申請がCPEを選択する場合、RCEが先に行われる。2026年版申請ガイドブックによれば、RCEは方針を登録契約に含められるかを審査し、後段のCPEは承認された方針が申請で掲げたコミュニティ目標と整合するかを評価する。

この順序が制度の要点だ。ある名前空間をコミュニティ用に確保すると約束しても、それだけでは運用可能なルールにならない。登録事業者が契約上負う義務として扱えるよう、方針を具体化する必要がある。その後で優先権パネルが、申請者と提案文字列の結び付きに関する証拠を評価する。パネルが契約審査を代行したり、採点対象の方針を書き起こしたりするわけではない。

二つの審査は異なる問いに答える。RCEは、方針が実施可能で、ICANNの付属定款と両立し、登録契約に組み込めるかを見る。CPEは、第三者の専門家パネルによる独立評価だ。2026年版ガイドブックは、コミュニティの成立、提案文字列との結び付き、登録方針、コミュニティからの支持という四つの基準を示す。配点はコミュニティの成立が最も大きく、次いで文字列との関連、支持、方針の順だ。CPEは約180日、通常のRCEは特別な事情がなければ60~90日と見込まれている。いずれも計画上の目安で、処理期限の保証ではない。

CPEには条件がある。申請が確定した競合グループに入り、申請者が参加を選ぶ場合に限って行われる。ガイドブックのCPE規則によれば、一つのコミュニティ申請だけが通過すれば、他の要件も満たすことを条件に、その申請が直接の競合より優先して次へ進める。複数のコミュニティ申請が同じグループで通れば、それらはICANNのオークションに進む。通過する申請がなければ、グループ内の申請がオークションに進む。CPEが変えるのは競合解決の経路であって、ドメインをその場で委任することではない。

コミュニティ指定はもっと早い段階で固定される。ICANNによると、「community」は最初の申請時にだけ選択でき、後から変更できない。ガイドブックの脚注も、申請者がコミュニティ申請であると自ら指定し、CPEがコミュニティの存在を認定するわけではないと明記する。CPEに通らなくても申請区分は変わらない。この違いにより、パネルの点数が集団のアイデンティティや価値への普遍的な判定にすり替わるのを防げる。パネルが判断するのは、この制度の優先基準にこの申請が合うかどうかだ。

提案方針は採点後も意味を持つ。申請が委任に向けて進む場合、コミュニティ登録方針は該当する登録契約に含まれることを想定している。申請者は、コミュニティと文字列の関係、登録をどう管理するかを説明しなければならない。基準を満たせば、まずオークションに勝たなくても直接の競合に先んじる可能性がある。曖昧で管理できない、広すぎて実施できない、または掲げた目標と結び付きの弱い方針は、この経路を支えにくい。見るべき証拠は申請書と承認済み方針であり、発表文にある「コミュニティ」という単語ではない。

2026年ラウンドの集計は背景を示すだけで、正当性の結論にはならない。ICANNが10月7日に公表した時点集計は申請1,615件、うちコミュニティ型と指定されたものが16件で、最終数は後日確定するとしていた。この数字から、何件が競合に入り、CPEを選び、RCEを通過し、優先権を得るかは分からない。専門家パネルの評価はコミュニティ会員の投票でも、申請外の人々からの委任でもない。Heng Luのノート73はここでは編集上の視点として使える。参加や影響を受ける立場は証拠を提供するが、それだけで不在の当事者を拘束する権限にはならない。

申請者や登録事業者にとって重要なのは、文字列が競合しているかだけではない。主張するコミュニティが文字列と一貫して結び付き、登録ルールが承認されて契約に入るかどうかだ。外部の読者は、最終競合グループの公表、RCEの結果、対象申請が案内後にCPEへ参加・納付するか、その後のパネル判断を追うとよい。コミュニティ指定は可能性の入口であり、実際に進めるかどうかはルールと審査が決める。

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