要点

  • CDC は、キャンベラの Beard キャンパスに、12のデータホールを備える2施設目のデータセンターを2億豪ドル規模で建設する計画を提出した
  • CDC は閉ループ冷却を節水型設計として打ち出しているが、Beard 2 固有の水使用量はまだ実証されていない

事実関係

CDC Data Centres は、キャンベラの Beard キャンパスに2施設目となる施設を2億豪ドル規模で建設するための開発申請を提出した。一般からの意見は9月18日まで受け付けられる。

提案されている Beard 2 開発は、12のデータホールと敷地内の非常用発電機を備えた3階建てのデータセンターで構成される。10のデータホールを備え、すでに完成している Beard 1 施設の隣に建設される予定だ。敷地全体では、将来の変電所用地も確保されている。

CDC によると、同社のデータセンターは、継続的な蒸発による水消費に頼らず、水を再循環させるよう設計された閉ループ冷却システムを使用している。この方式により、従来型システムと比べ、オーストラリアとニュージーランドのキャンパス全体で年間約5ギガリットルの水を節約できると同社は述べている。オークランドの2施設では、冷却ループの初期充填に約19万リットルが必要だったと CDC は説明している。

これらの数値は CDC が運用する施設群全体についてのものであり、まだ計画段階にある Beard 2 で測定された実績ではない。この申請は、ACT 政府が立地、持続可能性、インフラ要件を対象とする Data Centre Framework の策定を進める中で提出された。草案は2027年初めに示される見通しだ。

分析

Beard 2 は、CDC による節水型冷却の主張を、敷地固有の計画上の論点に変える。閉ループ設計は冷却に必要な水量を減らし得るが、提案施設で重要なのは、データホールの稼働後に敷地全体で使用すると見込まれる水量だ。

この区別が計画段階で重要なのは、Beard の申請によって、建設前にそうした前提を明確にできるためだ。Beard 2 の水使用量を設計上の想定と比較するには、システムの初期充填、建物のその他の用途、異なる運転条件で必要となる水も、同じ敷地境界内の使用量として算入する必要がある。

BTW の読者にとって、CDC の施設群全体での実績は、この冷却方式がすでに使われていることを示すが、Beard 2 の実績を決定づけるものではない。有用な検証点は、計画手続きによって施設固有の水使用量の推計が示されるか、その後の運用が推計の範囲内に収まるかどうかだ。

注目点

Beard 2 の審査では、水需要の前提、冷却要件、承認に付される条件に注目したい。施設の稼働後、敷地単位の水使用量が報告されれば、実際の使用量が計画時に用いられた数値と一致するかを確認できる。