要約
- AS210328 (AO ALMAZ / almazcloud.network) の観測可能な足跡は、プレフィックス3本(77.91.65.0/24、185.136.15.0/24、185.218.138.0/24)で構成され、うち2本はRPKI有効なROA(maxlen 24)、3本目の 185.218.138.0/24 は3つのオリジンASによるMOAS状態でROAがない。
- ping.pe の観測では上位接続3社のみ(AS202425 IP Volume inc、AS201814 MEVSPACE sp. z o.o.、AS48693 Rices)、観測可能なピア0、下位ネットワーク0であり、上位依存型のトポロジーを示す。
- RIPE aut-num オブジェクトは2026年8月21日に最終更新され、ポリシーは AS12695 から AS48693 へ変更済み。だが IPinfo は「Inactive・プレフィックス0」、iptrace/robtex のミラーは2021年版ポリシーを表示し、ソース間で重大な食い違いが残る。
- 第一者サイトの商用自己申告(BGPアナウンス月額99米ドルから、クラウド接続月額499米ドルからなど)は、独立ルーティング観測では裏付けが取れていない。
観測されるプレフィックス群
複数のルーティング集約サイト(bgp.he.net、ping.pe、ipgeolocation.io)は、AS210328がオリジンとして3つのIPv4プレフィックスを挙げている点で一致する:77.91.65.0/24、185.136.15.0/24、そして185.218.138.0/24。ただし観測値は完全に一致しない。bgp.he.net は「オリジネート3本、アナウンス2本(ともにIPv4)」と報告し、IPv6はゼロ、オリジネートされたアドレス512個、観測ASパス717本、平均パス長5.319、RPKI有効オリジン2件としている(bgp.he.net)。IPregistry だけは IPv6 レンジ 2001:67c:29c::/48 を掲載するが、他の複数ソースのIPv6ゼロという計数と矛盾する(IPregistry)。
RPKIとMOAS状態
ping.pe のプレフィックスごとのRPKI状態は、77.91.65.0/24 が VALID、185.136.15.0/24 が VALID、185.218.138.0/24 が NOT-FOUND である(ping.pe)。rpki-client のコンソールは、maxlen 24 のROAが最初の2本にのみ存在することを確認し、3本目の沈黙と整合する(rpki-client)。3本目のプレフィックスには特異な条件がある。bgp.he.net のプレフィックスページは 185.218.138.0/24 を3つのオリジンAS、すなわち AS209630 (LLC VASH KREDIT BANK)、AS205997 (Vlad Cojuhari)、AS210328 (AO ALMAZ) がアナウンスするとしており、プレフィックス登録者(Vlad Cojuhari)はオリジンAS登録者(AO ALMAZ)と異なる(bgp.he.net prefix page)。このページは3つのオリジンが同時か、歴史的か、逐次的かを明示しない。
上位接続のみのトポロジー
ping.pe のピアページは、AS210328の上位接続を3社、ピア0、下位ネットワーク0と報告する。上位は AS202425 (INT-NETWORK / IP Volume inc、観測290回)、AS201814 (Mevspace、観測267回)、AS48693 (NTSERVICE-AS / Rices、観測1回)で(ping.pe peers)、観測回数の極端な非対称は、集約コレクター上の可視性の強さを示すに留まり、契約関係の証明ではない。第一者サイトは Yandex、Sberbank、Rostelecom などへの「直接物理ピアリング接続」を宣伝しているが(almazcloud.network)、独立観測にはピアや下位ネットワークが存在しないため、この申告は自己申告のままである。
レジストリの食い違いとミラーの陳腐化
現在の RIPE aut-num オブジェクト(bgp.he.net と ipgeolocation.io に埋め込み)は、as-name ALMAZ、org ORG-ZA238-RIPE、import: from AS48693 accept ANY / export: to AS48693 announce AS210328、作成2021-12-27、最終更新2026-08-21T04:38:32Z を示す(ipgeolocation.io)。対照的に、IPinfo は同ASNを「Inactive」、プレフィックス0、更新日2021-12-28と分類し(IPinfo)、iptrace.net と robtex.com のミラーは依然 AS12695 を指す2021年版ポリシーを表示している(iptrace)。PeeringDB の記録19111は、NSP、プレフィックス0/0、10〜20Gbps、モスクワの3施設(Berzarina Data Center、IXcellerate MOS1、Moscow M9)を自己申告し、最終更新は2022-07-27である(PeeringDB)。これは管理・自己申告層であり、ルーティング観測ではない。
証拠の限界
本稿のすべての観測は検索スニペット由来(取得日2026-09-19)であり、各ページ自身の観測時間窓は不明である。したがって、どの値も「現在の生のクエリ結果」として提示できない。185.218.138.0/24 が今日も未アナウンスかMOAS状態か、第一者のピアリング申告が独立観測で裏付けられるかは、開いた問いとして残る。読者はここに示した値を、日付とソースを伴う観測の記録として、リアルタイムの状態証明ではなく扱うべきである。
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