Summary
- Alexander MännelはRIPE 92で、表には各プレフィックスが残るが全体が見えにくく、集計図には全体が見えるが細部が埋もれると説明した。
- オープンソースのHilbyは選んだIPv4・IPv6領域をその場で分割できる。実演ではアドレス空間全体から個別の/24へ進み、戻った。公開データの例にはRIPE RISの経路広告を使った。
きれいなネットワーク図は、質問を一つしか受け付けないことがある。全体はどう見えるか、には答える。ではこの色の内側は、には答えない。TU DresdenのAlexander MännelはRIPE 92で、その二つ目の質問を画面の中で続けられるHilbyを示した。
運用者には通信量、名前解決、BGP広告など、アドレスに結びつく資料がある。表に並べれば細かいが長い。ひと目の図にすれば細かな差が均される。Männelは公開のRIPE RIS観測を実演に選んだ。研究者には事業者の非公開フローログがないからだ。外から見える広告アドレス空間を、全体と個別の両方で読みたいという課題だった。
Hilbert曲線は一次元のアドレス列を二次元に置き、近い範囲を近くに保つ。Männelは一つの/8に入る四つの/10で親子関係を示した。公式発表ページはHilbyをIPv4とIPv6の対話的な地図として紹介し、選択部分の集約と分割を特徴に挙げる。
実演ではまず全空間を表示し、関心のある領域を開いて個別の/24まで進み、また引いた。利用者が用意した関数に現在のプレフィックスを渡し、色や表示内容を返してもらう。必要な情報をブラウザーでその都度取得でき、すべての倍率の画像を先に焼く必要がない。アドレスと値を入れたCSVを試す場もある。
この道具が経路異常を自動判定するわけではない。選んだデータ、観測時刻、色の意味を確かめるのは人だ。RIPE RISの広告観測から内部の意図や全パケットの経路までは読めない。妙な四角を見つけたら、日付のある経路記録へ戻る必要がある。
Männelが変えたのは図の権威だ。静止画像は作者の集約を受け入れるしかない。開ける地図なら、小さなプレフィックスを確かめてから、もう一度全体の中で位置づけられる。美しい全体図に、細部を隠す免許を与えない。
資料:RIPE 92公式議事録 · 公式発表ページ · RACI人物紹介。
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