要約

  • 8月4日案の第13.5条は、2028年選挙で有効票の多い3候補に3年、次の3候補に2年、続く2候補に1年を与え、理事選挙のずれを再構築しようとする。
  • 同じ案の第13.3条と第13.4条は、6つの地域議席と、能力に基づく2つの非地域議席を別々に定義する。第13.5条は、全候補を順位づけるのか、8議席の当選者だけを順位づけるのかを書いていない。
  • 一つの議席で勝者を正しく決める有効票総数が、別議席の総数と同じ尺度になるとは限らない。議席ごとの未選択、棄権、無効、無投票当選、候補者数が実際の分母を変え得る。
  • 最も明瞭なのは、候補受付前に任期を議席へ割り当てる設計だ。候補者得票による順位を残すなら、比較指標と議席・任期を分けた公開証明書を先に定めるべきである。

一つの投票が二つの配分を行う

2028年の選挙を、8本の列を持つ画面として考える。各列には別の役職がある。北部アフリカ、西部アフリカ、インド洋、中央アフリカ、南部アフリカ、東部アフリカの6議席に加え、地域を問わず能力で選ぶ2議席である。

通常、各列の集計は、その議席を誰が得るかを決める。ところが提案された第13.5条は、集計後に第二の配分を加える。有効票の多い3人は3年、次の3人は2年、残る2人は1年在任する。

この第二の配分には実体がある。3年の理事は1年の理事より多くの予算年度、経営監督、委員会構成、制度判断を経験し得る。在任中の一票の重みは同じでも、その一票が理事会に存在する期間は同じでない。

移行の目的自体は理解できる。2025年選挙では8つの公選議席が同時に再構成された。現行の2020年憲法は、通常3年任期と順次選挙を前提にしている。8人が同時に始まり、同時に終われば、再建時の一斉交代を将来の予定表に埋め込むことになる。

そこで案は、2028年だけの例外として不均等な任期を置く。移行後は3年任期へ戻り、可能な限り毎年およそ3分の1が退任する。3人、3人、2人という配分は読める。何を同じ順位表へ入れるのかは読めない。

憲法案は先に8つの職を分けている

第13.3条は8人を一括して選ぶ全国区を作っていない。第1議席から第6議席までは各小地域を代表し、第7議席と第8議席は地域代表ではなく能力を基準とする。CEOが第9議席を占める。

現行憲法の順序も議席を単位にしている。地域議席は、北部・西部、インド洋・中央、南部・東部の組で更新される。非地域議席も特定の組に接続されている。誰が当選するかを知る前から、どの職がどの年に更新されるかが決まる構造である。

2025年9月の公式結果も、Seat 1からSeat 8まで一人ずつ当選者を発表した。候補者別得票はその告知に載っていない。

検索インデックスに残る2025年の公式Election Guidelinesには、各適格Resource Memberへ空席ごとに一票を与え、各議席について最多得票候補を当選者とし、全候補の総得票を公表するとある。本稿の証拠締切時点で直接URLは404を返した。この記録は2025年の実施例を示すが、2028年の方法を拘束しない。

2028年のガイドラインはまだ確認できない。投票基盤も、有権者登録も、認証方法も変わり得る。だからこそ、それらに先立つ憲法条文が、どの結果を横断比較するのかを定める必要がある。

候補者は全員か、当選者か

第13.5条は、最多の有効票を得た3人の候補者、次の3人、続く2人と書く。当選した候補者各議席の勝者とは書いていない。

全候補者を一列に並べる解釈には矛盾が生じる。ある候補が自分の議席では次点でも、別議席の勝者より多くの票を得ることがある。だが、全体順位だけでは6地域と2非地域の職を満たせない。各議席の勝敗はなお別に必要である。

より自然なのは二段階の解釈だ。まず8議席それぞれの勝者を決め、次に8人の得票総数を並べて任期を割り当てる。しかし、これは読者が補った手順であり、条文そのものではない。憲法上重要な集合を、運用者の善意の補語に委ねるべきではない。

第13.5条(c)は同票を扱う。任期配分に影響する同票があれば、Election Guidelinesが公正、透明、客観的な方法を定め、解消まで任期を割り当てない。これは必要な規定である。ただし、同じ二つの数をどう分けるかは定めても、異なる議席から来た異なる二つの数がなぜ比較可能なのかは定めない。

同じ有権者名簿でも、各欄の有効票数は同じとは限らない

全適格会員が全8議席に一票ずつ投じられるなら、条件は等しいように見える。等しいのは投票機会であって、各議席の有効な選択数とは限らない。

会員は地域議席を選び、非地域議席を空欄にできるかもしれない。一つの議席には複数の候補が集まり、別の議席は一人だけかもしれない。該当者なしの選択肢、議席単位の無効、訂正、異議申立てもあり得る。一欄の状態が他の七欄と同じになる保証はない。

その違いは不正の証拠ではない。投票者の実際の関心や選択を正しく示している場合もある。問題は、その局所的な記録を、別の職における在任期間の比較へ再利用するときに生じる。

生の得票は肯定的な印の数を測る。有効票比率は、その競争で数えられた選択の中の割合を測る。全適格会員比率は、未参加や空欄も分母へ入れる。一候補の選挙と五候補の選挙も同じ情報を生まない。小数点に変換するだけでは、制度的な意味は揃わない。

指標の選択は、受益者が分かる前に権限を得なければならない。

この方式を擁護する最も強い理由

候補者得票で期間を決める案には、重要な長所がある。新理事会が成立した後、自分たちの中で誰が先に退任するかを選ばせずに済む。

理事が自らの在任期間を事後に配れば、ルール制定者と直接の利害関係者が重なる。第13.5条は3/3/2を憲法案に置き、会員票を使って裁量を制限しようとしている。同票についても、後のガイドラインに公開原則を要求している。

一年任期は劣った議席を意味しない。在任中は完全な理事である。三年任期も、AFRINIC全体への三倍の代表権を意味しない。違いは再選択の時点である。

だからこそ、会員票を根拠にするなら第二の効果を隠してはならない。Seat 2の候補を選ぶ行為が、Seat 6の勝者の任期を変え得るなら、投票者は送信前に知る必要がある。候補者も、立候補時に職の期間が固定なのか、他議席の得票次第なのかを知る必要がある。

案の利点は、すべてを将来の理事会裁量にしていないことだ。弱点は、数式を書きながら入力の定義を残したことである。

人ではなく議席へ先に期間を付ける

最も監査しやすい移行は、任期を議席へ先に割り当てる。

候補受付前に、会員が承認する憲法または明示的に授権された公開手続で、どの3議席を3年、どの3議席を2年、どの2議席を1年とするかを確定する。説明可能な固定順序でもよい。議席間の公開抽選でもよい。重要なのは、候補者の名前を知る前に職の期間が決まることである。

この方法にも配分問題は残る。一年となる地域は不利益を感じ得る。抽選は人物を選別していないことを示せるが、乱数方法、立会人、保管、認証が必要になる。固定順序は予測可能だが、なぜその起点なのか説明が要る。

それでも二つの授権は分離される。移行規則が議席間の時間を配る。会員は各議席の人を選ぶ。ある競争の票数が、別の競争の時間を買う換算率にはならない。

得票順位を残すなら、遅くとも立候補前に次を定める必要がある。

  1. 全候補か、認証済みの8当選者かという順位集合
  2. 議席ごとの適格有権者数と投票完了条件
  3. 空欄、棄権、無効、該当者なし、一候補の扱い
  4. 生の得票、有効票比率、全有権者比率などの指標
  5. 訂正が順位へ反映される締切
  6. 一議席の異議が全任期配分へ及ぼす効果
  7. 勝敗同票と任期境界同票の手続
  8. 各任期の正確な開始日と終了日

結果を見てから指標を選ぶことは、計算が正しくても公正な制度設計にはならない。

議席証明と任期証明を分ける

2028年の公開結果には二つの証明書が必要である。

議席証明は、議席番号、地域・非地域の別、候補者、適格有権者、当該欄の完了数、空欄、無効、訂正、各候補の有効票、勝者、認証者を記録する。これは誰がその職を得たかを証明する。

任期証明は、採択された第13.5条の版、順位集合、比較指標、8入力、順位、同票、解消方法、割当期間、開始日、終了日、次の議席更新表を記録する。これは、なぜその当選者が1年、2年、3年なのかを証明する。

投票秘密を破る必要はない。会員の氏名や個別投票は不要で、制度上の集計と規則を公開すればよい。議席結果が訂正されたときは、安定した識別子で任期順位の訂正版へ接続する必要がある。

さらに、期間が投票前に議席へ付いていたのか、投票後に個人得票から導かれたのかを一項目で示す。後世の読者は、短い任期が職の移行属性なのか、人物の順位結果なのかを区別できる。

公正だったという機関の説明は台帳の代わりにならない。採択文書から議席結果、比較、終了日まで外部者が再現できることが記録である。

まだ変更可能な提案である

8月4日のPDFは採択済み憲法ではない。第二次協議は8月21日に終了した。BRCは8月25日、第二次意見をなお検討中だと述べ、第三次協議を8月30日23時59分UTCまで続けた。その告知は別の二つの法的設計課題を扱い、新しい完全な認証済み案を添付しなかった。

したがって8月4日版は、本稿が特定した最新の完全提案であり、最終勧告ではない。理事会承認、SGMM決議、採択憲法、2028年Election Guidelines、候補者、票、同票、当選者、任期は、確認した証拠には存在しない。

操作、違法、差別、実害を示す証拠もない。判明しているのは狭い設計上の空白である。八つの職は分けられ、一つの条項はその票を任期配分のために並べるが、並べ方がまだ定義されていない。

会員が憲法を承認する前なら、一文を直せる。候補受付後の説明は立候補判断を変える。投票後の説明は、投票者が知らなかった効果を追加する。任期認証後の修正は、既に動き始めた理事会の時間を戻せない。

情報源

  1. AFRINIC:憲法改正案に関する第二次コミュニティ協議
  2. AFRINIC:2026年8月4日付の憲法改正案
  3. AFRINIC:2020年憲法
  4. AFRINIC:2025年Election Guidelines
  5. AFRINIC Announce:2025年理事選挙結果
  6. BRC:第三次コミュニティ協議
  7. AFRINIC:Bylaws Review Committeeの委任事項