要約
- RFC 6793対応ピア間では4オクテットASNを直接交換し、旧スピーカーとの境界ではAS_TRANS、AS4_PATH、AS4_AGGREGATORを用いる。
- Capability 65が示すのは符号化への対応であり、ASNを使う権限ではない。旧方式の集約によって経路情報が完全には復元できない場合もある。
一つの経路、二つの表現
対応スピーカーはCapability Code 65を通知し、4オクテットの能力値にセッションで使うAS番号を入れる。双方が対応を通知した場合、既存のAS_PATHとAGGREGATOR属性が4オクテットASNを直接保持する。この関係ではAS4_PATHとAS4_AGGREGATORを運んではならず、新スピーカーが別の新スピーカーから受け取れば破棄して処理を続ける。
新スピーカーが旧スピーカーへ広告するとき、通常のAS_PATHは2オクテット値の列のままである。収まらない4オクテットASNは予約値AS_TRANS(23456)に置き換えられ、通常はオプションかつ推移的なAS4_PATHが完全な値を保持する。集約ASNが収まらない場合はAS4_AGGREGATORが同じ役割を担う。AS4_PATHにコンフェデレーション区間を含めることはできない。
これは同一内容の複製ではない。旧隣接から更新を受けた新スピーカーは、経路長と二つの集約属性に関する規則に従って、旧スピーカーを経由した先頭部分とAS4_PATHを組み合わせる。相互運用の代償として、整合性を監視すべき二つの表現が生まれる。
能力は身元証明ではない
この能力は、スピーカーが4オクテット符号化を理解し、セッションに使うASNを提示することを示すだけだ。運用組織の認証、番号使用の権限、商取引上の関係は証明しない。ソフトウェアの準備、セッション方針、検証、採用時期は各運用者が管理する。
2オクテットASNを使うASは段階的に更新できる。しかし4オクテットASNを自ASの番号として使う場合、RFC 6793はAS内の全BGPスピーカーが先に対応していることを前提とする。2オクテットで表せない番号をコンフェデレーションのメンバー番号にするのも、移行完了後でなければならない。
恩恵を受けるのは、新しい番号を必要とするネットワーク、割り当てを継続するレジストリ、段階移行を望む運用者である。コストは、新旧すべての境界を把握し、試験し続けることにある。
復元には情報損失の境界がある
RFC 6793は、AS_PATHとAS4_PATHから完全な経路を再構成できない場合を明記する。旧スピーカーが異なるAS4_PATHを持つ複数経路を集約すると、移行属性が失われたり、個別には妥当でも組み合わせられない部分履歴が残ったりする。不整合は経路情報を失わせ、特定の場合には攻撃者が悪用し得るループの可能性を生む。
したがって、運用者は新旧スピーカー、隣接ごとの能力状態、AS_TRANS、AS_PATHとAS4_PATHの長さ、集約点、不正な移行属性、コンフェデレーションの順序を監視する必要がある。RFC 7607が禁じるAS 0はAS_TRANSとは別物だ。0は指定属性で無効だが、23456には移行用途が定義されている。
根拠と限界
RFC 6793は能力通知、ネイティブ符号化、移行属性、復元、集約限界、移行順序、安全上の考慮を定義する。RFC 4271はBGP経路の基礎モデルを示し、RFC 7607はAS 0の扱いを区別する。権力、権限、受益者、コスト、管理責任に関する結論は、これらの事実に基づく分析である。
資料は特定ネットワークの更新状況を証明せず、ASNの実質的支配者を認証せず、すべての旧式集約後の完全復元を保証せず、ベンダー固有の導入手順も定めない。有効な4オクテット値はプロトコルデータであって、組織の身元証明ではない。
出典
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