• Vertical Data は、スウェーデン中部にある電力容量4.5MW のデータセンター拠点を取得することで合意した
  • 同社は総電力容量を最大100MW まで拡大することを目指すが、この拡張には電力事業者、規制当局、技術面の承認が別途必要となる

事実

Vertical Data は、スウェーデン中部のソレフテオー自治体にある電力容量4.5MW の産業用データセンター拠点を取得することで合意したと9月11日に発表した。過半数の株式を保有する子会社 Vertical Data Nordic が購入契約に署名した。

同社は、資金調達、社内承認、規制当局の認可、その他の条件を前提に、取引が数週間以内に完了すると見込んでいる。Vertical Data はまた、同拠点の総電力容量を最大100MW まで増やす申請手続きを継続する方針だ。この拡張には、引き続き電力事業者、規制当局、技術面の承認が必要となる。取引完了後、同社は拠点の開発要件、費用、顧客需要、資金需要を評価するとしている。

StreetInsider は、この物件の所在地を Hamre Industrial Park と特定した。atNorth は同工業団地で300MW のデータセンターキャンパスを別途計画しているが、このプロジェクトは Vertical Data の取得案件には含まれず、Vertical Data の拠点で利用可能な電力を示す根拠にもならない。

分析

取得に伴う4.5MW と、提案されている100MW への拡張は、プロジェクトの異なる段階にある。前者は、購入が完了すれば、Vertical Data に明確な初期電力枠をもたらす。後者は、承認と追加投資を前提とする開発目標にとどまる。

取引完了後の当面の課題は、既存拠点で対応できる範囲を見極めることだ。Vertical Data は開発要件と費用を評価するとしており、その結果、当初利用できる容量と、顧客へのサービス提供を開始する前に必要な作業が明確になるはずだ。追加電力が承認され、電力供給計画が定まるまでは、100MW を利用可能な容量として扱うべきではない。

BTW の読者にとって、この取得で Vertical Data が得るのは、初期電力枠が明確な拠点であり、100MW 規模で稼働しているキャンパスではない。次に有用な判断材料となるのは、利用可能な初期容量と、後の拡張に必要なインフラおよび承認を明確に分けた開発計画だ。

注目点

取得手続きの完了と、Vertical Data が当該拠点に特化した最初の開発計画を公表するかに注目したい。追加電力の承認が出る場合は、承認される容量、必要なインフラ、その電力がいつ利用可能になるかが明示されるべきだ。