要約

  • Shopifyの現行案内では、Pause and Buildを続けられるのは既に利用している店だけで、他のプランから移ることはできない。
  • オンラインストアにパスワードをかけても、契約料金や継続費用は発生する。店を無効化しても外部契約が一斉に終了するわけではない。
  • アプリを削除すると将来の対応する請求を止められるが、発生済みの料金は残り得る。設定やデータが戻らず、再開時の仕事が増える場合もある。

休業のお知らせは、アプリに届かない

陶器を売る小さな店を想像してほしい。最後の発送を終え、店主は梱包台の横に旅行かばんを置く。数週間だけ注文を止め、戻ったらまたカップを売る。望んでいるのは、その程度の休暇である。

これは架空の店だ。しかし、出発前に必要になる作業はShopifyの公式文書に並んでいる。新しい客を入れない設定、契約料金を止める手続き、アプリのデータを残す判断、以前の販売への対応。店主は一人で休むのに、休ませる相手は何人もいる。

まず調べたくなるPause and Buildにも、入口の違いがある。現在の案内は、新規契約を受け付けず、別プランからも変更できないと明記する。既に利用している店は継続できる。料金に関する別の案内でも、この区別を確認できる。

以前に休業した知人の「一時停止すればいい」という助言だけでは足りない。自分の店が今どのプランにいるかで、選べる方法が変わる。

既存の一時停止プランでも、全員が休むわけではない

Pause and Buildの既存利用者は、低い費用で管理画面、商品編集、基本レポートを使い続けられる。客は商品を見られるが、決済はできない。POSを含む全販売チャネルでチェックアウトが無効になる。

下書き注文の請求書を送っても、別のレジが開くわけではない。注文はチェックアウトでも管理画面でも完了できない。店内を整理する場所は残し、販売の完了を止める仕組みだ。

一方、アプリは有効なままである。不要なアプリ契約は個別に解約するよう案内されている。店の売上が止まったという事情を、マーケティング用の道具が察してくれるわけではない。契約通りに働き、契約通りに請求する。

再開するときは新たなプランを選ぶ必要があり、以前のプランは有効ではなくなる。この状態を持っていることには意味があるが、誰でも自由に出入りできる休業用の待合室ではなくなっている。

パスワードで閉じるのは、客の入口

Shopifyには専用の休暇設定がない。現在の休暇案内は、短い不在にはオンラインストアを非公開のパスワードで保護する方法を示す。パスワードを持たない訪問者は、その店の商品やページにアクセスできず、そこで注文もできない。

店主は再開予定を伝え、発送できない注文を新たに抱えずに済む。その間も契約料金やその他の継続費用は発生する。入口を閉める操作に、支払い契約を解除する力は付いていない。

しかも範囲はオンラインストアへのアクセスだ。他の販売チャネルやアプリまでまとめて停止する操作として扱うと、店主の予定とシステムの実行結果がずれる。

それでも短い休暇なら、払い続ける方がよい場合はある。買っているのは休業中の売上ではなく、戻ってすぐに仕事を始めやすい状態だからだ。全部取り外して付け直す時間と、残しておく料金を比較する必要がある。

休業中の注文がゼロだから支出もゼロにすべきだ、とだけ考えると、帰宅翌日に自分が働く時間が計算から落ちる。便利さには値札があり、便利さを捨てる作業にも時間がかかる。

請求書は一枚でも、時計は一つではない

Shopify経由で課金されるアプリには、独自の30日間の請求サイクルがある。使用量の料金が二回のShopify請求書にまたがることもある。同じ場所に金額が集まっているからといって、契約の始まりと終わりが揃うとは限らない。

アプリのアンインストールで、対応する将来の定期請求サイクルは止められる。ただし既に生成された未払いの料金は残る。出発前に削除したアプリの料金が旅行中に現れても、請求が表示された日だけで、削除後の新しい利用だと決めることはできない。発生した期間を見る必要がある。

開発者が調整に応じる場合、支払い前ならクレジット、支払い後なら返金の扱いになる。アプリの返金を決めるのは開発者であり、Shopifyが全てを管理しているわけではない。費用をまとめる窓口と、返す権限を持つ相手は別だ。

Shopifyの外で直接課金するアプリもある。その場合、店からアプリを削除しても外部の支払い契約は解約されない。逆に、アプリ内の契約だけを取り消しても、アプリが店から消えるわけではない。Shopify経由の対応する今後の定期請求を止めるには、アンインストールも必要になる。

店主が見るべき一覧には、アイコンだけでなく請求する相手と期間が要る。誰に払い、どこまで費用が発生済みで、どの手続きが終了を確定するのか。旅の準備をしていたはずが、小さな購買部門の仕事になっている。

消した設定は、土産と一緒には戻らない

使わないアプリを全部削除すれば、今後の支出は減らせる。しかし再インストールは、以前の状態を取り戻す約束ではない。

Shopifyの説明では、削除したアプリに依存する自動化、連携、機能は停止する。アプリのデータには回復できないものがあり、入れ直しても設定や情報が戻らない場合がある。一方、テーマに挿入されたコードの一部は残り、別途取り除く必要がある。

残したいものがなくなり、消したいものが残る。小さな店では、この後始末を専門部署に渡せるとは限らない。帰ってきた店主が、カップを包む合間に設定をやり直すことになる。

削除前に確認したいのは、そのアプリに何があり、何をエクスポートでき、再構築にどれだけ作業が要るかだ。仕事を再開しやすくするために一つの契約を残す判断と、調べるのが面倒だから全契約を残す判断は、同じ支払いでも中身が違う。

店を無効化しても、過去の取引は続く

長く休む場合、現行の案内はストアの無効化を示している。対象となる所有者がプランを解約すると、現在の請求サイクル終了時にストアが無効になる。Shopify Plusはサポートや担当チームを通じた別の手順を取る。

解約時にはアプリが自動的にアンインストールされ、アプリ利用料、取引手数料、配送ラベルなどの未払い費用が請求される。残りの期間の活動でさらに費用が発生する場合もある。解約操作と、支払い済み期間の最終日は同じ瞬間ではない。

外部アプリやドメインの契約は、なお個別の対応が必要だ。ドメイン更新も自動的には取り消されない。外部の登録事業者を使っていれば、そちらで手続きする。今後も必要なドメインを短い旅行のために手放せば、節約の代償は大きくなる。

ギフトカード、予約販売、定期購入注文といった顧客への約束も残る。Shopify Paymentsの未実行の入金は、既存の銀行口座と予定に従って続く。失敗した入金やマイナスの入金の問題に対処するには、管理画面を再び使えるようにする必要がある。

過去の取引についてチャージバックが起きることもある。請求サイクルが終わると管理画面へのアクセスを失うため、証拠を提出するには再有効化が必要になる。ただし過去のShopify請求書は、店を再有効化せずに閲覧できる。どの作業にどの入口が必要なのかを分けておけば、無用な混乱を減らせる。

二年間の保存は、店の全てを包む箱ではない

Shopifyは再有効化に備えてストア情報を二年間保存するとしている。顧客データの削除をそれより早く依頼すれば、復旧や再開が不可能になる場合がある。データを消す判断は、しばらく販売しない判断とは重さが違う。

この保存期間は、削除済みの各アプリの設定やデータまで戻す約束ではない。ストアの情報が残っていても、作業に必要な外部の一部が失われることはあり得る。

戻る時期も料金に影響する。既に払ったサイクルが終わる前に再有効化すれば、追加の再有効化料金なしで元の月次または年次期間を続けられる。実際に無効化された後に戻るなら、プランを選び、支払うべき残高を処理する必要がある。

この架空の店で最安の方法を決めるには、実際のプラン資格、支払い済みの終了日、アプリと外部契約、復旧する情報、未完了の顧客への約束が足りない。

それでも選択の中身は見える。準備された状態を料金で買うか、戻す作業を引き受けるか。休暇前に両方を数えることが大切だ。店主が持ち帰りたいのは旅の思い出であって、アプリの再設定という宿題ではない。

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